こんにちは、荒井(@yutakarai)です。
システム開発事業をしていると、CRM(顧客管理システム)開発の依頼が結構あります。
「既存のCRMシステムだと必要な機能がありすぎて使いづらい」
「いま使っているCRMシステムが、自社の業務にいまいちフィットしない」
こういった不満の声をよく聞きます。
今回はこれから自社サービスとしてCRMシステムを開発・販売しようと考えている方へ、CRMビジネスの成功の鍵となるSMBについて紹介します。
SMBとは
Small and Medium Businessの略。
「中堅・中小企業」を意味する。BusinessをEnterprisesに置き換えて「SME」とすることもある。(source)
Small and Medium Business の頭文字を取って「SMB」と呼ばれます。
冒頭の既存CRMシステムへの不満も、主に中小企業の方からよく聞かれます。
また、企業の規模が小さい場合、いままでCRMシステムを使っておらずエクセルを使ってすべて手作業で行っているところも多いのが現状です。
CRM導入のコストが下がってきている今、こういった中小企業のCRM導入の市場は、これからますます広がっていくと見られています。
中小企業にフィットするCRMシステムの提供が、システム開発ビジネス成功の大きな鍵となります。
では具体的にはどうしたらよいか。
次にポイントを3つ挙げます。
ポイント1:モバイル化
モバイル化は最優先と言っても言い過ぎではないでしょう。
CRMシステムは「営業支援」の役割も大きいです。
外出先でわざわざノートパソコンを開いて確認するのは現実的ではありません。
CRMシステムをWEB版と別にスマートフォンアプリを作るか、WEB版をレスポンシブデザインで作るか、どちらにしろモバイルでの利用を考えて開発することが大切なポイントです。
ポイント2:「充実」より「必要最低限」
ある1つのクライアント企業専用にCRMシステムを開発してしまうと、他企業への横展開ができません。
せっかく開発したシステムを、多くの企業で使ってもらうためにも
「どの企業でも十分な機能を備えているシステム」
ではなく
「どの企業でも最低限必要な機能はもっているシステム」
を開発することです。
では、不足している機能はどうすればいいか?
それは、次のポイント3の方法で対応するか
それができなければ、別途「カスタマイズ費用」をもらってそのクライアント向けに開発します。
ポイント3:外部サービスとの連携
あえて自社で開発しなくても、世の中には既に必要なサービスが存在している場合が多々あります。
またそういった外部サービスは、APIが公開されているところも多く、自社システムとの連携もできるようになっています。
これを利用しない手はありません。
もっと言えば、外部サービスとの連携を考慮に入れた自社システムに柔軟性を持たせることが、CRMのようなシステムサービスを成功に導く大きな鍵となります。
ひとつ参考になる海外CRMサービスを紹介します。
Insightlyは、SMBにフォーカスしたCRMサービスです。
機能のラインナップや、サービス金額の設定なども参考になります。
まとめ
CRMシステムといえばSalesForceが有名ですが、意外と中小企業の担当者の方からは不満の声を耳にすることがあります。
ビジネスやサービスを考えてみる際には「SMB」という視点を参考にしてみてください。