世の中にはたくさんの「メディア」があります。テレビや新聞など従来のマスメディアから、PCやモバイルを含むインターネットメディアなどです。
そんな数あるメディアにおいて、世界的にコンテンツの消費量が減少しているそうです。
Zenith Optimediaによると、モバイルを除くメディア(テレビなどの従来のメディアやデスクトップからのインターネット含む)からのコンテンツ消費が2015年に比べ3.4%減少しているということです。
しかし、ここで敢えて「モバイルを除く」と書いたのは、モバイルからのコンテンツ消費は昨年から28%も増加しているからです。
テレビはいまだに強いが、いつまで続くか
モバイル以外のコンテンツ消費が冷え込んでいるといっても、テレビでのコンテンツ消費は未だに根強いです。2015年の統計では1日に平均177分テレビを見ています。
対してインターネットでのコンテンツ消費は、1日の平均消費時間が110分になります。(デスクトップとモバイル含む)
2015年、テレビでのコンテンツ消費は全体の41%に登りますが(インターネットは全体の31%)、これが今後年々減少していき、2018年には38%まで下がると予想されています。
最近のテレビ番組を見ていても、ネットの情報の焼き回しコンテンツであることが多く、従来のテレビ人気も陰りが出てきました。テレビ業界の厳しい状況が見て取れます。
かつてラジオがテレビへ移ったように、テレビからインターネットに着実に時代が移ってきているわけです。
特筆すべきはモバイルでのコンテンツ消費
「モバイルの時代」と言われて久しいですが、統計の数字をみても着々と現実味を帯びてきたのがわかります。
コンテンツ消費ではモバイルはデスクトップを抜いて、インターネットコンテンツ消費のうち約71%がモバイルから発生していることになります。
この傾向は、事業を営む私たちにとって見逃すことのできない事実です。
消費者の傾向がモバイルへ向かっています。世の中の動きに適応していかないと、気づいたら周りにお客さんがいなくなってた、ということにもなりかねません。
モバイルの時代に対応するためには、以下のことについても検討していく必要があります。
・既存ウェブサイトのモバイル対応
・モバイルSEO対策
・モバイル広告
・モバイルアプリの開発
・アプリストアでの検索ランキング対策
まとめ
どんな業種業態でも、この世の中の流れには逆らうことができません。
高齢者の間でもモバイル端末の利用が増えています。何年後になるかわかりませんが、近い将来テレビのような従来のメディアは衰退していき、デスクトップ端末ですらコンテンツ消費には利用しなくなっていくでしょう。デスクトップ端末は仕事をするためだけのものになっていくと思います。
これからは、いかにターゲットとする消費者の注目を集めるかにかかっています。モバイルをただの流行り物と捉えるのではなく、ビジネスに不可欠な重要なメディアと捉えることが、モバイルでビジネスを成長させる第一歩になるんだと思います。