直帰率とは、サイトを1ページ開いただけで離脱してしまうアクセスの割合を言います。
直帰率が下がると、コンバージョン率が上がる傾向があります。考えてみれば当たり前なのですが、ユーザーが長くサイトに滞在してくれれば、コンバージョン率が上がる可能性は高くなるはずです。
今回は、直帰率を下げるためにするべきことについて紹介します。
ユーザーの目的に合った内容にする
サイトの内容がユーザーが期待する内容であることが重要です。
ユーザーが期待する内容にするには、まずはターゲット像と彼らが欲しているであろう内容を明確に表現することです。
例えば、検索結果から訪問してきたユーザーと、広告をクリックして訪問してきたユーザーは、厳密に言ったら目的が違うはずです。
検索結果から訪問してきたユーザーは、何かについて知ることが目的かもしれません。対して、広告をクリックして訪問してきたユーザーは、広告の文言に惹かれて広告をクリックしただけかもしれません。
ユーザーの目的に合わせた内容であることがとても重要です。例えば、メインの流入元が広告の場合は、広告の文言とページの内容がマッチしていることが大切です。
直帰率がなかなか下がらず困っている場合は、まずはターゲットユーザー像を明確にしましょう。ターゲットの設定については、「初心者のためのネットマーケティングガイド」もぜひ参考にしてみてください。
ナビゲーションを明確にする
サイトの使いやすさは、直帰率に大きく影響します。メニューをわかりやすく整理して、ユーザーがサイト内で迷子にならないように工夫しましょう。
また、次の点についてもチェックしてみましょう。
・リンク切れはないか
・システムエラーは発生しないか
・ページの表示速度は遅くないか
・コンバージョンに繋がる導線は明確か
リンク切れをチェックできるツールを紹介します。サイトのURLを入力することで、リンク切れがないかチェックすることができます。この機会にぜひチェックしてみてください。
Online Broken Link Checker
行動してもらいたい事を明確にする
CTA(コールトゥアクション)が全くないのは良くありません。ユーザーに次に行動してもらいたい事を明確に表現しましょう。
例えば、
「関連する記事を見てもらいたい」
「商品の詳細情報を見てもらいたい」
「メルマガに登録してもらいたい」
といった行動です。
こういった行動につながるボタンやリンクをわかりやすく配置、表現することが大切です。
ただ、明確にしたからと言ってCTAをたくさん置きすぎるのも問題です。たくさん置きすぎると、ユーザーが迷ってしまいます。
CTAは1つに絞ることが大切です。
例えば、ランディングページの目的が「メルマガ登録」なのに、同じページ内でお問い合わせのボタンがあるとユーザーの注意を逸らしてしまいます。
CTAは1つに絞るようにしましょう。
ページ表示速度を上げる
ページ読み込み時間は、直帰率を左右する大きな要因のひとつです。
1秒減らすだけで、直帰率が7%下がるという調査結果もあります。また、57%の訪問ユーザーはページ表示に3秒以上待てないそうです。(データ参照元)
ページ速度を上げることで、直帰率を下げることと同時、SEOの面でも有利に働きます。ページの表示速度については以前の記事「ページ表示速度を上げるとコンバージョン率も上がる」に詳しく書きましたので、そちらもご参照ください。
テストと改善を繰り返す
直帰率を下げるには、地道な改善とテストを繰り返すことが一番の近道です。
短い周期でテストと改善を繰り返すことがポイントです。以下に直帰率を減らすテストのポイントを挙げます。
・タイトルを調整する
・ホームスクリーンのレイアウトを調整する
・CTAを調整する(色や文言など)
・無関係/不必要な内容を削除する
・シンプルにわかりやすく
・ユーザーの選択肢を少なくし、迷わないようにする