こんにちは、荒井(@yutakarai)です。
先日クライアント様との会話の中で新しいビジネスアイデアを思いつきました。
「これは面白いかも!!」
と興奮して色々とネットで検索してみると、すでに海外に同じようなサービスがありました。
今回はそのサービスを紹介します。久しぶりのブログカテゴリー「海外スタートアップ研究」です。
大学側も学生側も入学に至るまで労力がかかる
人によっては、希望する大学は決まっているケースも多いですが、そうでない学生は、自分に適した大学やコースをインターネットで探す時代です。
よさそうな大学をいくつかピックアップして比較して検討して、、というのはかなり労力のいるものです。
一方、大学側としても大変です。
広告(電車内で良くみかけます)や新聞、ラジオ、テレビ広告などのマーケティングキャンペーンをします。
最近はSNSの活用も増えてきているそうです。
Facebook、Twitterなどを活用して、さまざまな相談会やセミナーなどの情報発信を積極的にしている大学も増えてきています。
大学のウェブサイトは願書申込期間前後には、膨大なトラフィックを得ています。しかし、このトラフィックはオンライン/オフライン全てのマーケティング活動の結果、ウェブサイトにアクセスした学生たちです。
大学はウェブサイトを持っているだけでは、学生を集めることができません。大学側も、大変な労力とお金をかけているのが現状です。
大学の強い味方になるAIアシスタント – Timey
そこで今回紹介するTimeyの登場です。Timeyは、AIが搭載されたアシスタントサービスです。入学カウンセラーの役割を担ってくれます。
Timeyは「AIの教育機関への活用」の専門知識を持つTrinyという会社によって提供されているサービスです。
・大学のウェブサイトへの訪問を増やすことができる
・Timeyがカウンセラーとして学生とコミュニケーションをする
本記事執筆時点(2019年1月)では、Timeyのウェブサイトからデモをリクエストすることができます。
大学と学生のつながりづくり
Timeyは、大学のウェブサイトはもちろん、Facebook Messenger、Line、Twitter、Amazon Alexaなど10以上のプラットフォームに組み込むことができます。
様々なプラットフォームに組み込むだけでも、学生が大学にアクセスしやすい環境が作れます。
もちろん、Timeyは大学の情報に応じてカスタマイズされます。そして、AIカウンセラーとして学生からの質問に応対してくれます。
・入学手続き
・コース
・イベント/説明会情報
・大学の基本情報
さらに、学生とのやりとりを通し、関連する学生情報(名前、携帯電話番号、メールアドレス)を収集し、大学側がフォローアップをすることもできます。Facebook Messengerなどを使ったり、場合によっては電話やメールで学生にフォローアップします。
こういったように、Timeyを通して大学と学生のつながりづくりを促進できます。
いままで広告とウェブサイトだけだった大学にもメリットがあるうえ、学生としてもコンタクトのしやすさ見つけやすさの面でメリットがあります。
Timeyの料金体系は確認できませんでしたが、大学だけでなく様々な教育機関の需要は大きいのではないでしょうか。
コミュニケーションはなくならない
スティーブジョブスはこんなことを言っています。
If Apple is going to succeed, we’re going to win on Innovation. And you can’t win on Innovation unless you have a way to communicate to your customers !
以下、意訳です。
「Appleが成功するのであれば、それはイノベーションによる勝利です。
顧客とコミュニケーションをとる方法があなたになければ、その勝利はありません」
今コミュニケーションのイノベーションの手法として、AIやチャットボットが注目されています。
日常生活の様々なシーンにおいて、コミュニケーションは必要不可欠です。今回した例のように、普段当たり前すぎて気づかないところにイノベーションが隠れているかもしれません。