こんにちは、荒井(@yutakarai)です。
画期的なビジネスアイデアについて興味深いデータを紹介します。
欧州のビジネススクールであるザンクト・ガレン大学の研究によれば、過去50年間にわたる最も画期的なビジネスモデルを分析した結果、90%を超えるケースが他の業界からの既存アイデアとコンセプトの単純な組み合わせであることを発見したそうです。
何かを「オリジナルだ」という人は、十中八九そのネタ元を知らないだけ
例えば音楽業界。
これはどこかで読んだのですが
人を感動させるコード進行や楽曲のパターンは、もうすでに出尽くしているそうです。
そして、いま出ているほとんどの楽曲は、すでにある曲のパターンをいくつか組み合わせてでてきている、ということ。
平たく言ってしまうと「パクリ」。もちろんそのままパクってしまうと問題になりますので、パクリとわからない程度にパクるんだそうです。
ここではパクリの良い悪いを論じてはいないです。
要するに、何か新しいことをしたければ、いくつか既存のアイデアやビジネスモデルを足したり掛けたり引いたりしてみると良い、ということです。
音楽業界にくらべ、ビジネスはパクリの規制がゆるいです。(もちろん特許や著作権はありますが。)
そのビジネスが成功するか失敗するかは横に置いておいて、頭の体操のひとつとしてやってみるのも面白いです。
ビジネスの2つのタイプ
俯瞰的な視点でビジネスを見るためには、ビジネスのタイプを知っておくのも大切です。
ビジネスのタイプには「問題解決型」と「付加価値提供型」があります。
このほかにも「仲介/ネットワーク型」というものもありますが、いま世の中にあるビジネスは、ほぼこの2つのタイプに分類されるでしょう。
問題解決型ビジネス
問題解決型ビジネスとは、困っていることや不便なことを解決するビジネスです。
人は、自分が抱えている問題を解決したいと思います。また、その問題が解決するのであれば、解決策を求めたりツールを買うなどして時間やお金を投資する人もいます。
問題解決型ビジネスとは、その「解決策を提供する」というビジネスになります。
大なり小なり世の中のほとんどのビジネスモデルは、この問題解決型をもとにしたものがほとんどではないでしょうか。
どんな問題があり、それに対してどのような解決策を提供できるか。
こういった視点で考えることが、問題解決型のビジネスアイデアを生み出すヒントになります。
付加価値提供型ビジネス
次に、付加価値提供型ビジネスです。
普段の生活に新たな価値「付加価値」を提供するのが、付加価値提供型のビジネスです。
付加価値提供型は問題解決型と違い、別になくても支障がないものであることが多いです。ということは、付加価値提供型のビジネスをするためには新たな需要を掘り起こす必要があります。
お客様は「価値がある」と理解できないものには、お金を払いません。普段は無くても支障がないと思っている人に「これを使えば便利になる」ということをわかってもらう必要があるわけです。
しかしそれができれば、新しい市場が生まれることになります。
iPhoneやFacebookなんかが良い成功例です。今までになかった商品やサービスを作ることによって新しい市場を生み出し、今ではそれが当たり前にあるものとして、人々の生活に溶け込んでいます。
一般的に、問題解決型より付加価値提供型のほうが、ビジネスの難易度は高くなる傾向があります。
まとめ
新しいビジネスアイデアを考える際、他社のビジネスモデルを研究してみるのもおすすめです。同じ業種業態ではなく、異業種であればあるほど、面白いアイデアが出てくる場合があります。
普段の何気ない生活の中に、新しいアイデアのタネが落ちているかもしれません。ビジネスのアンテナは常に張っておきたいと思っています。