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将来を見据えて準備することはできない。だからこそ打ち手を増やす

起業・独立・経営

こんにちは、荒井(@yutakarai)です。

スティーブ・ジョブスのスピーチを改めて観ています。

この動画を観たことがあるかたも多いのではないでしょうか。スティーブ・ジョブスのスタンフォード大学の卒業スピーチです。

今回は、この動画を観て考えたことを共有します。

将来を見据えて準備することはできない

「ビジョナリー」というキーワードがあります。ビジョナリーとは先見の明がある人のことを言います。

数年前「ビジョナリー」というキーワードが注目されました。

当時は
・ビジョナリーになるためには
・ビジョナリーの共通点
・成功者はビジョナリーだ
など、ネットや書籍なんかで論じられていることが多かったです。

スティーブ・ジョブスもビジョナリーのひとりとして語られました。

ただ、当の本人は前述の動画でこう言っています。

将来を見据えて 点と点を結びつける事はできません。後に振り返ってみたときにしか点と点を結びつける事ができないのです。

「将来を見据えて準備することなんてできないよ」と。

将来がわからないからこそ打ち手を増やす

ビジョナリーのひとりとして語られたスティーブ・ジョブスが言うのですから、僕を含むその他大勢の凡人は、将来を見据えることなんてできないわけです。

それでは、どうしたらいいか。

「数打ちゃ当たる」方式です。打ち手を増やすしかないです。

自社のビジネスに関係あることはもちろん、一見関係なさそうなことまでやったほうが良いと考えています。

 
ちょっと話はずれますが、「好きなことを仕事にする」みたいな風潮ありますよね。ただこれは言葉尻だけで理解するのではなく、「自社の事業」と「好きなこと/興味のあること」を組み合わせるという視点でとらえたほうが良いと思っています。

例えば僕の例でいうと、自社の事業が「システム開発事業」であれば
・システム開発 x 音楽
・システム開発 x 人とのコミュニケーション
・システム開発 x 読書
・システム開発 x 将棋

ちょっと適当に挙げてしまいましたが、こうやって好きなことや興味のあることを組み合わせることで「独自化」「差別化」できますし、なによりもビジネスをする上で精神衛生上とても良いです。

 
前述の動画の中でスティーブ・ジョブスは
「カリグラフの知識が10年後のマッキントッシュの開発に役に立った」ということを話しています。

自社事業の打ち手と合わせて
その他のことについても、打ち手を増やしてみると思わぬ副産物が得られることがあります。

打ち手の優先順位を決める

打ち手のアイデアはいっぱい出てきたけど、どれから手を打てばいいかわからなくなります。

そこで僕の打ち手の決めかたを紹介します。

以下の2つの軸で決めます。

・始めることの手軽さ
・失敗した(効果が出ない)ときのリスク

打ち手の決めかた

この図の中で、左上から手を打つべきです。

要するに、
手軽に始められて、かつ
失敗したときのリスクが低いものです。

この中には「労力の大きさ」は含めていません。効果がでるまで、どれだけ労力がかかるか、という視点です。この軸も、打ち手を決める軸として考慮するべきだと思います。

マーケティングの打ち手を例にしてみます。

・ブログなどの情報発信:手軽さ【高い】、リスク【低い】、労力【中】
・多くの人と名刺交換:手軽さ【低い】、リスク【低い】、労力【高い】
・有料広告:手軽さ【高い】、リスク【中】、労力【低い】
・セミナー:手軽さ【低い】、リスク【低い】、労力【高い】
・展示会出展:手軽さ【低い】、リスク【高い】、労力【高い】

こんな感じで、打ち手の優先順位を決めると、何をするべきか見えてきます。

まとめ

「ビジョナリー」的な意識高い発信をしたところで意味がありません。将来を見据えて準備することはできないわけですから、打ち手を多くしておくことが必要だと考えています。

とはいえ「将来なんてどうなるかわからねぇ」と諦めたり、できない言い訳にするべきではありません。

大事なのは、わかろうとする努力も必要だと思うのです。前向きな視点で、打ち手を増やすことが、大切なのではないでしょうか。

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