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「待つこと」の優位性。あなたが動かない方が世界は上手に回る

起業・独立・経営

ビジネスでうまくいかないことなんて日常茶飯事です。

お客さんと取引先とトラブルになることもありますし、部下がやらかしてしまい、その尻拭いをしなくてはならないということもあるでしょう。

もしかしたら別部門との連携がうまくいかなくて、プロジェクトが全く先に進まないという時もあると思います。そんな時、自分がなんとかしなきゃとめちゃくちゃ動いてしまいがちですが、それって間違っていることが多いです。

実は、何もせずに待つだけのほうが問題をうまく解決できるってご存知でしたか?

本当にあなたのおかげで解決したのか

今までビジネスで起こってきた問題を思い出してみてください。それってあなたが手を出すべきことだったのでしょうか。

何もしなくても勝手に解決されていたという可能性は考えられませんか?

例えば、部下と取引先が問題を起こし、あなたがその尻拭いで出動したとしましょう。
それって部下と取引先に丸投げで問題解決できなかったのでしょうか。
何もしなくても、部下が取引先ときちんと話をつけたかもしれません。

解決したいのか、口を出したいのか

先ほどの例でいくと、部下と取引先をそのまま放置していても問題解決した可能性がないとは言い切れません。

つまり、自分が上司として口を出したいから”でしゃばった”という事は考えられませんか?
「問題を解決する」という本当の目的ではなく、ただただ口を出したいから介入してませんか?

恥ずかしながら僕はこのパターンでした。これに気づくのに相当時間がかかってしまい、もっと早く気づきたかったと今では深く思っています。

相手をコントロールしたいから介入してしまう

当事者間に任せておけば解決できそうなことなのに、我慢できずに口を出してしまう…。心の奥底では分かっていたんですが、それを認めたくなかったわけです。

部下に対して「上司」という立場を見せたかったですし、部下と取引先がコントロールできないところに行ってしまうのが怖かったのです。

大抵、自分が口を出す問題は相手をコントロールしたいと思って、首を突っ込む時。しかし結果的にコントロールがうまくいかずに苦しむパターンだらけでした。

勝手に自分で口を出して、自分で勝手に苦しんでいるわけですから、こんな滑稽な事はありません。

自分のトラブルも待てば解決できる

僕の経験上、ビジネスで起こるトラブルは、自分が当事者であっても待てば何とか解決することが多いです。

たとえば、部下の問題ではなく、自分が何かトラブルを起こしてしまい、取引先に何とか納得してもらわなければならないという時もです。

待つことが嫌ですし、なんとか相手をコントロールしたいという気持ちで、やたらと謝りに行ったりおべっかをしてしまったりしがちです。

しかし、そんなことをしたところでは相手の結論は変わりません。
おべっかをして、その場で気分が良くなっても、やっぱり気が変わったとひっくり返されます。

つまりは頑張って相手を変えようとしても、何もせずに待ったときと結論は変わらないというわけです。どれだけ動いても自分以外の”誰か”は変わらないのです。

そう考えると、「トラブルが起きたらまずは待つ」というのが最適解というのがわかります。

一度勇気をもって待ってみる

待つのはめちゃくちゃ勇気がいります。

何せ自分がコントロールできない要素が周りにいて、どんな結論を出すのかわからないのですから。
しかし僕の経験上、待つことが悪い方向に転んだという事は滅多にありません。

結局のところ、当事者間で良い解決を進むことが多かったです。

自分が担当する取引先に結論を求めたり、返事を求めたりする時も、変に動く事はせずに相手を信頼して待っていると良い方向に進みます。

問題解決に奔走して疲れている時、誰かに自分の時間を使われていると思った時、本当に楽をしたいなら、勇気を持って待ってみてください。自分が動かなくても、こんなに世界は上手に回るんだという実感を得られるはずです。

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