「AIに仕事が奪われる!」
とメディアなどで騒がれた時期がありました。
メディア報道の言い過ぎ感も否めませんが、一方で真実だったりします。単純作業やルール化できる業務は、どんどんAIやロボットに置き換わりが進みます。
それに伴い人間の役割も変わってきます。仕事は、より社会性や抽象性の高いスキルを持つ人間を必要とする方向にシフトしていきます。
AIなどの先端IT技術が発達し僕たちの生活に深く入り込んでくると、様々な活動が効率化されていきます。高度に効率化した世の中になると、いままでより一層、人にしかできないことに光が当たるようになるわけです。
そこでまずは「自分の仕事がAIに奪われるか知る」について考えてみたいと思います。
自分の仕事がAIに奪われるか知るための4つの質問
テクノロジーが発達し高度に効率化した世界で
将来のキャリアを考える場合、
自分の今の仕事がAIに奪われるかを知ることは重要です。
自分自身にいくつかの質問をしてみてください。
・自分のタスクは、反復的であるか、または明確なルールに基づいていますか?
・機械がそれらのタスクを行ってくれた場合、他に何をすることができますか?
・自分の役割の中で、予測できないクリエイティブなタスクに集中できますか?
・戦略会議やチームとの共同作業に多くの時間を費やしていますか?
これらの質問に答えることで、現在の役割の将来の姿がどのようなものになるかを想像することができます。そして、いま伸ばしておくべきスキルがあるかどうかを知ることができるわけです。
次に、AI奪われないポジションについて僕の考えをシェアします。
うちの税理士先生はAIに仕事を奪われない理由
弊社には顧問でついていただいている税理士の先生(ここではAさんと呼びます)がいます。
数ヶ月前の話になりますが、前期の決算の対応が終わったので、決算内容の話と今後についての打ち合わせをしました。
Aさんと弊社のお付き合いは3年目になります。弊社が今5期目になるので、2期が終わったあたりからのお付き合いです。
あたりまえですが、Aさんは弊社の財務について全て知っている存在です。言い換えると、財務については、私以外に税理士のAさんしか知りません。
過去から現在までの紆余曲折を知っている存在は、僕にとってとても大きいです。
変に隠したり取り繕う必要がないわけです。
Aさんの人柄のおかげもありますが、僕が唯一お金に関して腹を割って話せる存在なんです。腹を割って話せるというのは「安心感」を得ることができるなぁと改めて感じました。
この安心感はAIからは得られることができないです。
AIが発達しても奪われないポジションとは
僕の事業の話をすると、僕の事業は、クライアント企業の事業に伴走させてもらう仕事です。
クライアント企業の全体の財務まで深く入り込むことは稀ですが、プロジェクト単位の財務や事業内容、将来の展望については深く入り込むことが多いです。
そのなかで、腹を割って話していただける関係性の構築というのは、安心感をもってもらうことができるわけです。内容が具体的であればあるほど、安心して任せてもらい、かつ信頼関係を強くすることができます。
そこには単なる「サービス提供者」と「客」という関係ではありません。
「信頼できるパートナー」という表現が合っている気がします。
自分が相談できる相手(たとえば顧問税理士)しかり、ビジネスのお客様しかり、「信頼できるパートナーづくり」という意識をもつことが大切なんだと改めて感じています。
そうです、「信頼できるパートナー」こそが、AIが発達しても奪われないポジションです。
AIと人間の共存はこれから必須となります。
しかし、AIがいくら人間を装っても、信頼できるパートナーにはなれないです。
AIからの出力には、人間の血や心が通っていないからです。
・おもてなし
・こころづかい
など、生身の人間が作り出す価値は、それっぽく真似することはできても、そこには大きな違いがあります。
近年は「個の時代だ」という主張もありますが、その真意は「人間が創り出す価値を高めよう」ということなのではと思います。
「信頼できるパートナーとして在る」を意識して、事業内容やサービスを組み立てることで、AIに奪われないビジネスができるのではないでしょうか。