こんにちは、荒井(@yutakarai)です。
「人生がときめく片づけの魔法」の著者である「こんまり」こと近藤麻理恵さん。いまアメリカでは大旋風が起きています。
以下はNetflixのTrailerです。
このこんまりさん、どうしてここまで話題になったかというと、大きな理由に「ポジショニングのうまさ」があります。
ポジショニングとは
ポジショニングとは、ターゲット顧客の頭の中に、自社製品について独自のポジションを築き、ユニークな差別化イメージを植えつけるための活動。 顧客に自社製品のユニークな価値を認めてもらうことで、競合製品に対して優位に立つことを目的にしている。 ポジショニングを検討する際は、顧客の視点に立つことが重要である。(参照元)
ポジショニングとは「お客様の頭の中に作るもの」ということです。
こんまりさんのビジネスのジャンルは「片づけ」です。片づけについては、随分と前から他の人の本がたくさん出ていますし、すでに「片づけ」ジャンルでビジネスされている方もいらっしゃいます。
こんまりさんは完全な後発組。
でもここまで有名になったのはポジショニングがうまいというのが大きいはずです。
ポジショニングとはお客様の頭の中につくるものです。
例えば、
片づけといえば、誰を思い浮かべる?
と聞かれたときに、
こんまりかなぁ。ときめく片づけとかっていう本書いてたよね〜
と頭の中で浮かべさせたら「勝ち」なわけです。
ビジネスはシンプル
ビジネスはシンプルです。
・どんな問題を
・どんな新しい方法で
・どんな未来へ連れて行くか
これです。言うだけなら物凄くシンプルw
シンプルだけど、これがビジネスの本質ではないでしょうか。業種業態やBtoBなのかBtoCなのかというのは関係ありません。
こんまりさんのビジネスで言えば以下のような感じでしょうか。
・どんな問題を:「片づけられない」
・どんな新しい方法で:「ときめきという感覚を使って」
・どんな未来へ連れて行くか:「いまよりも素敵な自分」
これがポジショニングの土台となるものです。これが一貫していることが大切です。
「どう伝えるか」が難しい
前述したように、ビジネスはシンプルです。けど、お客様にどう伝えるかという点がすごく難しいです。
こんまりさんは「ときめき」という単語を使って伝えています。これ抜群のセンスですよね!
こんまりさんのビジネスのメインターゲットは女性です。
「ときめき」と聞いただけでターゲットは女性と想像できます。かつ「ときめき」というたった4文字でターゲットの頭の中に、どんな意味を持つのかをイメージさせることができるんです。
この4文字が、こんまりさんのビジネスを一貫して表現できてるということです。とんでもないパワーワードです。
ターゲットとするお客様にいかにシンプルにイメージしやすく伝えるかがビジネスにとって難しくもあり、かつ重要なポイントです。
カルチャー(文化)をつくる
ポジショニングが秀逸だと、カルチャー(文化)まで作れてしまいます。こんまりさんのビジネスは、すでにカルチャーにまでなっていますよね。
カルチャーとは、熱狂的なファンによって作られます。熱狂的なファンというのは、語弊があるかもしれませんが「信者(カルト)」です。
カルチャー(Culture)はカルト(Cult)によって出来上がるんです。
こんまりさんが、当初からここまで設計されていたんだったら完全に脱帽です。すごすぎです。
まとめ
今回この記事で取り上げさせていただいた近藤麻理恵さん。すでにアメリカに渡って活動されているようです。
また、日本国内ではこんまりメソッドを広めるお弟子さんもたくさんいらっしゃるようです(フランチャイズみたいな感じでしょうか)。とんでもないビジネスマンですね。すごく勉強になります。
もし興味があれば是非こんまりさんのビジネスを分析してみるのも面白いと思います。