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音声アシスタント戦争を勝ち抜くためのキモは?勝手にAppleの目線になって考えてみた

ITビジネス戦略・ビジネスモデル研究

こんにちは、荒井(@yutakarai)です。

最近の僕の大きな関心事のひとつに、音声アシスタントをめぐる各社の戦いがあります。

このブログでは何度かAppleのHomePodについて書いてきましたが、今回もHomePod、そして音声アシスタントをめぐる各社の戦いについて書いてみます。

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AppleのHomePodは、将来の音声アシスタントの姿をめぐって幅広い議論を引き起こしています。

日本にはあまり届いていませんが、海外(特にアメリカ)のサイトを観察していると、色々な人が色々なところで様々な議論を繰り広げていることがわかります。

特に僕が興味があるのは、将来における音声アシスタントの役割と各社の戦いについてです。

Appleが直面している、
音声アシスタント業界を包む各社共通の悩み

どんなビジネスであれ、顧客を失うことはそのビジネスにとって大きな影響があります。Appleにとっては、ハードウェアを購入する顧客がいなくなるようなことです。

まぁ、いまのAppleの状況をみるとそんなことは暫くはありえないですが、音声アシスタントにおいてAppleが直面している悩みは、顧客を失うことに近いものがあります。

Appleがプラットフォームに力を入れることで、Apple製品(サービス)継続的な顧客を増やしています。

Appleは、世界で最大級の最も収益性の高い顧客基盤を持っています。これは、世界中で13億台のAppleデバイスが使用されていて、加入数を含むサービスの増加を見てもわかります。

Apple Music、iCloud、そして最終的には可能性の高いテレビ番組のようなファーストパーティのサービスで顧客(加入者)数を増やしたいと思っているのは間違いないです。しかし、そのためにはサードパーティサービスとの競争が必要です。

ファーストパーティサービスをめぐる顧客の奪い合いにあわせて、サードパーティサービスにおいても顧客を奪い合わなければいけません。

それが、音声アシスタントをめぐる争いと、もっと言えば、音声アシスタントサービス(Appleで言えばSiri)をめぐる争いになります。

本当に大事なのはHomePodではなくてSiriだ

僕はSiriが将来のヒューマンインタフェースの一部として、Appleにとって重要なプラットフォームになると信じています。

音声は、僕たちがコンピュータと対話する主な方法の1つになっていきます。
AppleにとってSiriは重要なUI戦略のひとつです。

競合であるGoogleはこれを知っています。
だからGoogle Assistantで全力で対抗しているわけです。
Amazonもこれを知っているため、Alexaに力を入れています。

Appleにとっての懸念事項は、顧客が他のユーザーと使っている音声アシスタントをどれだけ共有したいかということです。現実問題、世の中の全ての人がSiriを使うことはありえません。競合他社の音声アシスタントサービスを使う人も必ずいるわけです。

Appleは全顧客のうちどれだけの割合の人にSiriを使ってもらうことを想定しているんでしょうか。

70%? 50%? 30%?
その想定によって、とるべき戦略も変わってくるはずです。

重要なのはハードウェアのクオリティと、ソフトウェアの魅力

近い未来、音声アシスタントは、いま僕たちが想像することのできないレベルの利便性を提供するようになるはずです。

音声アシスタントは、未来の世界では新しいオペレーティングシステムの基盤となります。そう考えると、Appleなどのメーカーにとって、いまは戦略的に顧客との依存関係を構築するのに重要な時期になるわけです。

これはHopePad製品そのものの問題ではなく、HomePodを介して消費者が家庭内でSiriとやりとりするための方法が問題なわけです。ハードウェアはHomePodである必要はありません。

Appleにとってこの戦いを勝ち抜くための重要なキモは、Siriです。

顧客がSiriとのやりとりをしたいと思ってもらうことが、いまのAppleには重要なことです。

EchoやGoogle Homeのような音声スピーカーではっきりと学んだことは、利用者が自宅でこれらの製品にどのくらい快適に話しているかです。

現実問題、いまの段階ではスマートフォンやPC、スマートウォッチに話したほうが快適です。

Appleにとって、Siriをいかに快適なレベルで顧客へ提供できるか、が最重要課題になります。そのためにも、いまはHomePodのクオリティを高めることが大切になるわけです。

ハードウェアのクオリティを高めると同時に、それを介して利用するソフトウェア(Siri)の魅力を顧客に知ってもらうことです。

Appleは、AmazonやGoogleのような競合他社との戦いで、多くの顧客を奪い合わなければいけないという課題があります。現状は、これは大きな問題ではないかもしれませんが、注意を払わないとあっという間に競合に打ち負かされてしまう危険があります。

荒井豊オフィシャルブログ