こんにちは、荒井(@yutakarai)です。
ICOのプロジェクトは、エッジの効いたアイデアや革新的なプロジェクトの宝庫です。このコーナーでは、ICOを行なっている企業やプロジェクトを紹介します。新しいビジネスアイデアを得るヒントにしてください。
第4世代ブロックチェーンを提供する リレーショナル暗号データベース Multiversum
新しい革新的なブロックチェーンテクノロジプラットフォームであるMultiversumは、「 第4世代リレーショナルブロックチェーン」というコンセプトの新しいブロックチェーンプラットフォームを開発しました。
これにより、単一のブロックチェーンを作成する代わりに、複雑な企業や産業環境のニーズを満たす柔軟なデータチェーンを形成する「リレーショナル暗号データベース」を提供します。
企業でのブロックチェーン活用に伴う問題点
Multiversumの創業者であるAndrea Taini氏は次のように述べています。
ブロックチェーンはイノベーションです。しかし、複雑な企業環境への適用には限界があります。私たちはブロックチェーンを最大限活用し、商業的な失敗に対処し、業界の強みを持つ強力で革新的なソリューションを生み出しました。
私たちの主な目標の1つは、高度な運用セキュリティを必要とし、Blockchain技術を使用して生産性を向上させることができるすべての市場エンティティのニーズを満たすことです。高いセキュリティと安定性の基準により、私たちはBlockchain 4.0のコンセプトを実用的かつ実用的なものにし、些細なコストで革新的で効率的なソリューションを提供します。
ブロッチェーンでは、Ethereumを筆頭にSlasherやGHOSTなど、様々なプラットフォームがあります。
しかし、企業が実務でブロックチェーンを活用しようとすると、それぞれ様々な問題があるのが現状です。
Multiversumのホームページで、いまのブロックチェーンの問題点を以下のように指摘しています。
現在のブロックチェーンは、複雑なデータとのインタフェースをとることができず、迅速にネットワークに提供することができません。また、システムの完全性とセキュリティをバックエンドで制御することもできないため、現在の状況は、制度的、財政的、産業的、政府的な環境における市場の拡大を緩和しません。現在、市場では一部の暗号化通信が使用されていますが、実装が複雑なため、ほとんど使用できません。
そんな状況の中、今回紹介したMultiversumは、より企業ニーズに寄り添ったソリューションになります。
企業の実務で使われる、複雑なデータ構造をテーブルに整理する必要があるニーズ1を満たすための、柔軟なソリューションを生成することで、より競争力のあるソリューションを目指しています。
それと同時に、これらの構造を検証し、トレーサビリティやセキュリティの強化のために、ブロックチェーン技術で「改変不可」の状態にする必要があります。Multiversumプラットフォームは、従来の技術的な問題をクリアし、データベースの一次管理、アプリケーションの分散化、監査、セキュリティ、および信頼性にブロックチェーン機能を適用しています。
まとめ
現状のテクノロジーの問題点を洗い出し、ターゲットを絞って2ソリューションを提供している素晴らしい取り組みだと思います。
現在ICOを控えたプレICOの期間ですが(ICO期間は、2018/04/16から10-06-2018/06/10)、どこまでこの「 第4世代リレーショナルブロックチェーン」というコンセプトが受け入れられるか興味があります。