マーケティングで絶対やってはいけないこと。
それは「誰も欲しがらないものを売ろうとする」ことです。
人が欲しがるものを作れ
これはYコンビネーターの創業者ポールグレアムの言葉です。
ビジネスはどういう形であれ商品やサービスによってお客さんの悩みの解決や、お客さんの役に立つのが目的です。
誰の悩みも解決していない、また誰の役にも立っていない商品を、さもそれがいい商品のように売り込んではいけません。
エクスマという考え方
エクスペリエンスマーケティングと言う考え方があります。
略してエクスマと呼ばれたりしますが、恥ずかしながら僕は最近初めてエクスマの本を読みました。
その帯には、「売れる商品はない売れる売り方があるだけ」と書かれています。
かなり衝撃的な言葉です。
しかし、この言葉はとても誤解されやすい言葉だと思います。
エクスペリエンスマーケティングのコアとなるポイントは、ビジネスはお客さんと関係性が大切だということ。
関係性を築けば自ずと商品も売れる。
しかしその商品が誰も欲しがらないものだったらどうでしょうか。
いくら関係性が築かれたとしてもその商品を買ってくれる人は少ないはずです。
商品がマーケットに適するまで商品を調整するべきです。
これはプロダクトマーケットフィットと呼ばれます。
商品がマーケットに適する状態になるまで、マーケットの調査とプロダクトの調整をするということ。
どうやって商品をマーケットに適する状態にするか
ここで大きな壁にぶち当たることになります。
それは、どうやって商品をマーケットに適する状態にするか、という問題です。
一番手っ取り早い方法は、直接お客さんに聞くことです。
モニター客でもいいし無料で商品を使ってもらってその感想を商品のフィードバックとして吸い上げる。
そして、そのフィードバックをもとに商品の内容を調整する。
ここで先ほどのエクスペリエンスマーケティングの威力が発揮されるわけです。
すでにお客さんと関係性が気づかれているのであればその顧客さんから感想を聞くことができる。
関係性の中で商品をより良いものマーケットに適したものにしていくことができる。
売れる商品はない売れる売り方があるだけこの言葉をそのまま真に受けてしまってはいけません。
誰も欲しがらない誰の役にも立たない商品を「関係性」というものを盾にただ押し付けることになってしまうから。
お客さんと出来上がっている関係性をフルに活用して、あなたの商品をお客さんが欲しがるものにしていくことが大切です。
商品が売れないと嘆くまえに、自分の商品は本当にお客さんの役に立っているか、もう一度冷静になって見つめ直してみましょう。