いろいろなビジネス書では「ニッチ市場を狙え」と書かれています。
10年前であれば、ニッチ市場はそこら中にあったかもしれませんが、いまはニッチ市場を見つけることすら難しくなっています。
なかなか見つからないニッチ市場を探すことに時間を浪費するのはやめましょう。
時間を無駄にしないために、いまの時代の「ニッチ市場を狙え」の真意を理解しましょう。
ニッチ市場とは
ニッチ市場(にっちしじょう、Niche market)とは市場全体の一部を構成する特定のニーズ(需要、客層)を持つ規模の小さい市場のこと。狭義には、その中でも商品やサービスの供給・提供が行われていない市場とされる。隙間市場(すきましじょう)ともいう。1
マーケットが小さいため競争相手が少なく、ビジネスに勝ちやすいと言われます。2
特に起業したての方や中小企業のような大企業と比べて資金が少ない会社が、ビジネスを考えるときに、できるだけ小さなマーケットを狙ったほうが良いと言われます。
ニッチ市場とは、わかりやすく言いかえると、ビジネスの宝の山です。
あなたのニッチはニッチじゃない?
しかし、「ニッチを狙え」と言われてますが、「言うが易し」でこれがなかなか難しいものです。
そもそもニッチを見つけたと思っても、すでに競合がサービスを行っているケースがほとんどです。
そこで考えかたを変える必要があります。
あなたが見つけたニッチは、すでにニッチではないのです。
ひとつの産業のジャンルとして存在していると認識することです。
そう考えると
「もう既に競合がいるから、このジャンルで新しくサービスを作ってもダメか」
と思っていたのが
「競合がいるということは、ニーズがあるということ。今からでもチャンスがあるかもしれない」
と、思考を変えることができます。
ビジネスモデルを考える3つのポイント
ビジネスモデルを考えるときに大切なポイントについて説明します。
以下に挙げる3つのポイントは基本的なものですが、大切なポイントになります。
競合の研究
まずは競合の研究をすることです。
競合が複数いる場合は、2社くらいの競合に絞って研究します。
- どういったサービスを行っているか
- サービスの内容はどういったものがあるか3
- 価格はいくらか
などです。
実際にサービスを利用してみることをお勧めします。
有料サービスにお金を使う必要はありませんが、無料お試し期間などがある場合は、是非利用してみてください。
またネットで、そのサービスの評価・評判なども調べてみましょう。
- ユーザがそのサービスに満足している点はなにか
- ユーザがそのサービスに不満に思っていることはなにか
そのマーケットでは、どんな悩みがあるか
ビジネスとは突き詰めて考えると
顧客の悩みに解決策を提供する
ことです。
ターゲットとする顧客にどういった悩みや困りごとがあるか知る必要があります。顧客のニーズを知るということです。
TwitterなどのSNSで、「悩んでる」「不便だ」というようなキーワードで検索してみるのも、ニーズを知る方法として良いかもしれません。
あなたの解決策はなにか
あなたが狙うマーケットで、競合と顧客の持つ悩みがわかったら、あなたの解決策を考えます。
あなたの解決策はユニークな必要があります。
あなたの「売り」は何かを考えます。
そして、競合よりひとつでも秀でる点を持つことです。
価格が安いでも良いですし、競合の欠点4を解決する部分をあなたの「売り」とします。
まとめ
いまの「ニッチ」は決して「ブルーオーシャン」ではありません。
競合がいてもそこで諦めず、どうすれば勝てるかを考えるべきです。
勝機があればそのの市場で勝負すべきですし、逆に勝機がないとわかったら初めてそこで諦め、他の市場を探せば良いのです。
勝てない勝負はしてはいけません。