こんにちは、荒井(@yutakarai)です。
日本だけでなく世界中で、ビジネスにおけるAI(人工知能)の活用が広がっています。
HR(人事)分野でAIを活用する
2017年に米国で行われたある調査によると、顧客とのコミュニケーション全体のおよそ85%が直近5年間でソフトウェアロボットになっているそうです。また、経営層の87%がAIチャットボットを活用して、顧客対応の効率化と、人件費の削減を検討しているということです。
AIのビジネス活用は主に以下の目的があります。
・業務効率の向上
・コスト削減
・顧客の満足度の向上
・従業員の満足度の向上
AIの活用といえば、顧客満足度の向上や業務効率の向上、コスト削減に注目されがちです。しかしAIの活用は、従業員満足度の向上にも大きな恩恵があります。
HR(人事)分野がカバーする領域は幅広いです。
リクルーティングにAIを活用されている企業も多くなってきています。
今回は、HR(人事)分野の中でも、従業員に対するAIチャットボットの活用領域を考えてみます。
従業員向けのチャットボット活用領域
社員教育
従来の社員教育は、ビデオを見たり、パワーポイントを使ったプレゼンを見たりすることが主でした。
まずは一方通行的な講義(インプット)があり、ワークや質疑応答、というのが一般的なのではないでしょうか。中には講義だけの社員教育というのもあるかもしれません。
そんな退屈な社員教育にAIチャットボットを活用することで、より多くのインタラクティブな参加が必要となります。それによって、従業員の効率的なスキルアップやモチベーションアップにつながります。
問い合わせ
従業員は毎月多くの時間をかけて、基本的な企業関連情報を調べます。
・規定
・稟議などのワークフローのルール
・設備予約について
・企業のイベントスケジュール
・休暇ポリシー
・有給の残日数
など、挙げればきりがないくらいです。
AIチャットボットを活用することで、従業員はすぐに自分の探している回答を得ることができ、また人事部も同じような質問の回答に時間を取られなくてすみます。結果、企業全体の生産性の向上につながります。
人事評価
人事担当者の半数以上が、従来の人事評価プロセスが古く効果がないと感じているそうです。
AIチャットボットを活用することで、従業員へのフィードバックやパフォーマンスの洞察を即座に得ることが可能になります。
またメンタルヘルス分野での活用も注目されています。
チャットボットと従業員のやりとりのなかで、メンタルの不調が疑われる場合は、AIがそれを感知し人事担当者へアラートを上げることも可能です。そうすることで、目に見えない従業員の不調を拾い上げ、突然の退職などを予防することもできます。
まとめ
「経営は人」と言われます。
マネジメント分野の書籍はたくさんあり、どれも参考になるのですが、結局行き着くところは「人」です。
職場の人員がますます分散し、従業員の年齢層が変化してきています。AIチャットボットを活用することでデータが蓄積され、ゆくゆくはそれが経営のノウハウにつながっていきます。
いまチャットボットの活用が様々な分野に広がっています。日常的にチャットボットに触れる機会が増えてきているいま、人事分野でのチャットボットの活用も今後ますます普及していくのではないでしょうか。