コンバージョン率を上げて売上アップしよう!と意気込んでも、そう簡単に上がるものではありません。闇雲に対策をしたところで何の効果が出ない場合が多く、かえって気落ちしてしまいます。
今回は、コンバージョン率を上げるために、まずやっておくべき対策を紹介したいと思います。
バリュープロポジションをわかりやすくする
バリュープロポジションとは、ひとことで言うと「お客さんがあなたを選ぶ理由となる価値」です。あなたが持つ価値だけでは足りません。お客さんが他社ではなくあなたを選ぶ理由になる必要があります。
バリュープロポジションをわかりやすく表現することで、お客さんに行動する価値を感じてもらうことが大切です。
バリュープロポジションがはっきりしていない、、という方は過去記事「バリュープロポジションを方程式で表すと」を参考にしてみてください。
ナビゲーションをわかりやすくする
サイトの使いやすさはコンバージョン率に大きく影響します。メニューをわかりやすく整理して、お客さんがサイト内で迷子にならないように工夫しましょう。
また、次の点についてもチェックしてみましょう。
・リンク切れはないか
・システムエラーは発生しないか
・ページの表示速度は遅くないか
・コンバージョンに繋がる導線は明確か
リンク切れをチェックできるツールを紹介します。サイトのURLを入力することで、リンク切れがないかチェックすることができます。この機会にぜひチェックしてみてください。
ドロップダウンメニューを最小限にする
お客さんがドロップダウンメニューを操作するときの動きは以下のようになります。
1:マウスをメニューの上まで持って行く
2:ドロップダウンメニューが現れる
3:現れたメニューの目的のメニューへマウスを持って行きクリックする
こういった動きを最小限に抑えることで、UXの向上にも繋がります。2段階以上のドロップダウンはなるべく避けたほうが良いでしょう。
行動してもらいたい事を明確にする
ページ内にCTA(コールトゥアクション)が全くないのは良くありません。お客さんに次に行動してもらいたい事を明確に表現しましょう。
行動の例としては
「関連する記事を見てもらいたい」
「商品の詳細情報を見てもらいたい」
「メルマガに登録してもらいたい」
といったものです。
こういった行動につながるボタンやリンクをわかりやすく配置、表現することが大切です。
CTAを1つに絞る
CTAをたくさん置きすぎるのはよくありません。たくさん置きすぎるとお客さんが迷ってしまいます。
CTAを1つに絞ることです。
例えば、ページの目的が「メルマガ登録」なのに、同じページ内でお問い合わせのボタンがあると、せっかくメルマガに興味を示したお客さんの注意を逸らしてしまいます。CTAは1つに絞りましょう。
CTAボタンの色を変えてみる
CTAボタンの色は目立っているでしょうか?
また、単に目立てば良いというだけではなく、ボタンの色によってもクリックされる可能性が変わってきます。
ボタンの色については、ネット上でも色々と意見があります。
「黄色のボタンはAmazonで見慣れているからクリック率が高い」
「青系よりもオレンジ系のほうが安心感を感じてもらいやすい」
などです。
しかし、これは必ずしもあなたのお客さんに当てはまるわけではありません。世の中にある「ベストプラクティス」というものをそのまま信用するのはやめましょう。参考にする程度にして、自分のページでは効果があるかテストをして検証するべきです。
ボタンの文言を変えてみる
ボタンをクリックしてもらうためには、ボタンの文言次第でかなり変わります。
例えば、メールマガジン購読のCTAボタンの場合「購読する」という文言よりも、そのメールマガジンを購読することで享受できるメリットを記載したほうがより効果的です。
どんな文言が一番コンバージョン率が高くなるか検証してみましょう。
CTAボタンの数や位置を変えてみる
CTAの位置を変えるだけで、コンバージョン率が上がるケースもあります。
一般的に、お客さんの目の動きは、ページの左上部から右下部へ向かって動くと言われています。CTAをお客さんの目の動きの先に配置することが効果的です。
目の動きについては「「ユーザーの目の動き」について私が知っているいくつかのこと」にも書いています。よければチェックしてみてください。
情報を詰め込みすぎない
これも、「CTAを1つに絞る」と同じ理由です。
あまり情報を詰め込みすぎると、お客さんが混乱してしまいます。「1つのページに、1つの目的」が大原則です。
画像を削除する
不必要な画像や、関係のない画像はコンバージョンの邪魔になります。
例えば、石鹸を販売しているサイトなのに、きれいな風景の画像を表示しても、商品との関連性が薄くお客さんにはわかりずらいです。
画像の内容がいくら綺麗でクオリティが高くても、不必要ならコンバージョンの邪魔にしかなりません。画像があるページと画像がないページでA/Bテストをしてみることで、どちらがコンバージョン率が高くなるかテストをして確認してみましょう。
動画を削除する
商品の紹介動画は、お客さんの注目を得やすくコンバージョンにもつながりやすいです。
動画を観ることは、文章を読むより受動的な行為なので、お客さんにも受け入られやすいという側面もあります。
しかし、かえってコンバージョンの邪魔になっている場合もあります。原因としては、動画の場所が適切でなかったり、動画が長すぎることが考えられます。こちらも画像と同様、A/Bテストで動画のコンバージョンへの影響を確認してみることをおすすめします。
リンクを削除する
特にランディングページでは、CTAボタン以外のリンクを増やさないほうが良いです。余計なリンクがあると、お客さんの注意がCTA以外に散ってしまうからです。
どうしてもリンクを表示する場合には、同じウィンドウ内で開くのではなく、新しいウィンドウで開くようにするのもひとつの手です。そうすることで、現在のページからお客さんの離脱を防ぐことができます。
また、お客さんのクリックの挙動を知ることも有効な手段です。
ヒートマップツールを利用して挙動をチェックすることで、ページ内でお客さんが注目している箇所がわかります。
信頼性を表現する
インターネットが普及したことで、手軽にたくさんの情報に触れることができるようになりました。
しかしその一方で、信頼性に欠ける情報やデマに近い情報もたくさんあることも事実です。お客さんは、情報が正しいかどうかに敏感になっています。そこで必要になるのが、信頼性です。
例えば
・お客様の声
・SNSサイトのフォロワーの数
・過去事例
・コンテンツの充実(ブログなどの情報公開)
などをお客さんに開示することで、信頼感を持ってもらうことができます。
ページ表示速度を上げる
ページ読み込み時間は、直帰率を左右する大きな要因のひとつです。直帰率が下がれば、コンバージョン率にも好影響があります。
1秒減らすだけで、直帰率が7%下がるという調査結果もあります。また、57%の訪問者はページ表示に3秒以上待てないそうです。(データ参照元)
ページ速度を上げることで、直帰率を下げることと同時、SEOの面でも有利に働きます。ページの表示速度については以前の記事「ページ表示速度を上げるとコンバージョン率も上がる」に詳しく書きましたので、そちらもご参照ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。コンバージョン率最適化の対策をあげてみました。
大切なのは、
お客さんの行動をあと押しするにはどうすれば良いか
そして
お客さんの行動を邪魔しているものはなにか
というポイントで対策をしていくことです。
こういった観点で仮説を立て、そしてそれがコンバージョン率を上げるか検証することです。地道な対策ですが「急がば回れ」で着実にコンバージョン率も上がっていきます。