こんにちは、荒井(@yutakarai)です。
アプリストア最適化の基本についてまとめます。
アプリのダウンロード数が伸びない、などお悩みの方に参考にしていただけたらと思います。
「良いアプリを作るだけでは売れない」という現実
アプリの価値
アプリそのものが持つ価値(=商品力)が高いだけでは、そのアプリのダウンロード数は伸びないし儲けにもなりません。
戦略的にアプリが売れるための仕組みや施策をしなければ、アプリビジネスを成功に近づけることはできません。
ユーザーの現在のニーズを掴むことだけではなく、市場全体でどのような動きがあるのかを掴むということが大切です。
アプリビジネスの競争が激化している
近年のスマートフォン市場の拡大によって、競争が激化しています。
激化の理由は、つぎのような点です。
・大手の参入
・開発の簡易化が進み、参入障壁が低くなった
・アプリ数の拡大
2019年には、日本国内のスマートフォンの契約数が1億件を突破するという予測もあります。
今後もますます競争が激しくなっていくはずです。
その中で、抜きん出るためには、勝つための施策が必要です。
勝つための施策のひとつが、アプリストア最適化です。
アプリストア最適化(ASO)とは?
アプリストア最適化とは、「App Store Optimization」のそれぞれの単語の頭文字を取ってASOと言われます。
SEO(検索エンジン最適化)のアプリ版といったところです。
アプリストアの検索結果で、上位に表示させるための施策、アプリを見つけてもらいやすくするための施策です。
アプリストア最適化が重要な理由
スマホユーザーの63%がアプリストアの検索からアプリを見つけているというデータがあります。
アプリストアでの検索索結果で、上位表示させることがアプリビジネス成功のカギになります。
アプリストア最適化を構成するもの
- キーワード
- タイトル
- 説明文
- アイコン画像
- スクリーンショット
- ビデオ
- 評価
- レビュー
評価とレビューに関しては、ユーザーが行うことなので直接にはどうすることもできませんが、その他の要素については、それぞれ適切な施策をすることが大切になります。
また、競合アプリの調査や、それに伴ったキーワードの選定も大切なポイントです。
絶対やってはいけないこと
- スパム的な対応
- ウソをつく
- 競合アプリがやっていることをそのままパクる
押さえておくべきASOの3つの心得
アプリストア最適化を行う際には、以下を押さえておきましょう。
- キーワードだけが重要ではない
- アプリストアによって、検索アルゴリズムが違う
- ASOはリリース時だけの施策ではない。施策の結果を見て、継続して改善する必要がある
競合アプリの調査
アプリビジネスを行う上で、競合アプリの調査は欠かせません。アプリのカテゴリや、ターゲットユーザーの絞り込みを行いましょう。
以下に市場調査に使えるオススメのWEBサービスを紹介します。
おすすめWEBサービス(日本語)
searchman.com
おすすめWEBサービス(英語)
appannie.com
おすすめWEBサービス(英語)
tune.com
キーワード
・できるだけ多くのキーワードを含めること
・キーワード間にはスペースを含めないこと
・半⾓角カンマでキーワードを区切ること
例:running,stick,figure
・アプリ名と開発者名は、自動で含まれるため、入れる必要はない
・ひとつのキーワードが長いより、短いキーワードを複数入れたほうが良い
・メインのキーワードのスペルミス(入力間違い)もキーワードに入れる
競合アプリのキーワードを調査しましょう。
おすすめWEBサービス sensortower.com
キーワード設定で絶対やってはいけないこと
AppleやGoogleは、通告なくあなたのキーワードを無効にすることがあります。
無効にされないためには、
・有名アプリの名前は使用しないこと
例: facebook Twitter
・公序良良俗に反する単語を使わないこと
・スパム的なキーワード登録をしないこと
例:recipes,recipea,recipeq,recipwa,recupes, tecipes,…
アイコン
アプリのアイコンは、アプリの顔です。
検索してきたユーザーが一番最初に見る画像です。
以下アイコン画像のポイントです。
- 文字を使わない
- アイコンのデザインに、フェードを使わない
- シンプルに
- アイコンとアプリの内容が合っていること
- 目立つこと
- 他のアプリとの違いを明確にする
ゲームアプリのランキングを見ると中には文字が入っていたり、ごちゃごちゃしていたりと、アプリのカテゴリによってアイコンの傾向があります。
競合アプリのアイコンなどを参考にしてみることをオススメします。
アイコン画像の作成を依頼することができます。
5ドル から依頼ができます。
おすすめWEBサービス fiverr.com
スクリーンショット
- ダウンロードがしたくなる画像
- 良いデザインのアプリであること
- アプリ内の全てのスクリーンショットを使うこと
- アプリ起動画⾯面のスクリーンショットは使わない
- 最初の2枚が最も重要
- アプリが横長画面でも、縦長の画像を作ること
- 説明文を画像内に入れること
- 4つの画像のうち1つは説明文つきにする
ビデオ
アプリの紹介ビデオがあると、注目されやすいです。
しかし、ビデオの作成に、お金と時間をかけないことです。
凝った紹介ビデオを作る必要はないです。
以下ポイントです。
- 30秒から2分の長さにする
- 最初の10秒が最も重要
- ターゲットのユーザーの気持ちで録画する
録画方法の参考サイトです。
録画方法(英語)
アプリ名(タイトル)
- どんなアプリかわかること
- キーワードを含めること
- 2回以上同一、または類似しているキーワードを⼊入れないこと
- 人気のキーワードの利用を控えること
- 【 】や[ ]でキーワードを区切ると効果が増す可能性がある
- 文字数制限を守ること
- Appleストア:255文字まで
- Google Play:文字数制限なし
- 検索結果ページでの13⽂文字での見え方を意識すること
- ローカライズを行うこと
アプリの説明文
AppleストアとGooglePlayで、アプリの説明文の取り扱いが違います。
Appleストア:検索範囲にならない
Google Play:検索範囲になる
ユーザー目線で考えると、ユーザーが説明文を読むということはアプリに興味があるという証拠です。ダウンロードを促す最後の一押しを!
- 説明文の最初の3行が最も重要。中でも、最初の1行に、最高の売り文句を!
- 信頼性を得れる内容を含める(ソーシャル・プルーフ)
- アプリのダウンロードを促す内容を含める
- あなたの他のアプリの宣伝も含める
- メインのキーワードは自然な範囲で複数回使用すること (6回以上は効果がない可能性がある)
- メインキーワードの類似表現も盛り込むこと
Google Play の検索アルゴリズムは、優秀
Google Play でのASO対策のポイントを紹介します。
Google Play のASOで最も重要な4つのポイント
- アプリのタイトルに最低1つ(もしくは1~3つ)の適切なキーワードを含めること
- キーワードを説明⽂文の中に、4〜~6つ含めること
- Googleは長い説明文を好む。できるだけ長い説明文にすること
- 説明文の中に他のGoogleアカウントのリンクを含めること
レビュー
レビューは、アプリランキングの重要な要素です。
アプリを気に入ったユーザーは喜んでレビューを書いてくれます。
アプリを気に入らなかったユーザーは、サポート体制等でアプリの良し悪しを判断します。
良いレビューをもらうためのポイント
- 良いアプリであることが大前提
- サポート体制をしっかり行う(説明文に明記しておく)
- バグ発⽣生時の対応をできるだけ迅速に行う
- 問い合わせに対する対応をしっかり行う
- アプリからのレビューのしやすさが大切
- レビューのアラートを表示する
項目最後の「レビューのアラートを表示する」についてですが、ダウンロードしてすぐには表示しないようにしましょう。
ろくにアプリを使っていないのに、いきなりレビューをお願いされたら良い気持ちはしません。
その他のASOの大切な要素
- アプリページへのリンク数(ディープリンク)
- ダウンロードのスピード (アプリのサイズを小さく抑えること)
- ダウンロード数
- ダウンロード数の推移(成長率)
- アンインストール数 利用状況(どのくらいの頻度度でアプリが使われているか)
おすすめWEBサービスまとめ
appannie.com :ASOマーケティングサービス
topappcharts.com :iPhoneアプリのランキング
appcodes.com :ASOツール
sensortower.com :ASOツール
まとめ
SEO対策と同様に、各アプリストアのアルゴリズムの改定などによってここで紹介した対策が変わっていく可能性がありますので、ご了承ください。
随時内容を更新していきます。アプリビジネスに是非参考にしていただけたらと思います。