iOSやAndroid、Windowsなどアプリのプラットフォームは様々です。プラットフォームにはそれぞれの特徴があり、利用するユーザーにも特徴があります。
アプリビジネスを始めるときには、プラットフォームの特徴を知り、自分のアプリにあった環境でビジネスをすることが、アプリビジネスを成功させるひとつのポイントです。
マーケットを知る
マーケットを知ることは、平たく言うとどういったユーザーがいるかを把握しておくことと同じです。アプリのターゲットとなるユーザーについて、以下の点を整理しておきましょう。
・マーケットの大きさ(ユーザー人口)
・ユーザーの年齢層
・ユーザーの傾向(プライスポイント、行動の特徴や傾向)
マーケットを知ることで、ターゲットとするユーザー像を再確認することができます。
例えばiOSユーザーとAndroidユーザーを例にしてみても、ユーザーの特徴に大きな違いがあります。
iOSユーザーの特徴
・若年層のユーザーが多い
・ブランドに惹かれる傾向がある
・ブランディング力が高いプロモーションに対しての反応率が高い
Androidユーザーの特徴
・機能性を重視するユーザーが多い
・カスタマイズ性に惹かれる傾向がある
・iPhoneユーザーに比べると、全体的にITリテラシーが高い傾向がある
こういったユーザーの特徴を踏まえて、どのプラットフォームでアプリを出したほうが良いか検討することも必要です。
収益モデルの傾向を知る
これは、各プラットフォーム について、アプリ提供者の月の平均収益をグラフにしたものです。(参照元:米国内調査)
併せて、そのプラットフォームでのポピュラーな収益モデルも記載されています。
以下にまとめます。
・iOS:有料アプリ、アプリ内課金
・Android:アプリ内広告、有料アプリ
・WindowsPhone:アプリ内広告、有料アプリ
・HTML5(モバイル):契約による収益、アプリ内広告
・BlackBerry10:アプリ内広告、フリーミアム
こういったように、プラットフォームによって、収益化のモデルにも違いがあります。
プラットフォームのユーザーの特徴の違いが、収益化モデルにも影響していることが、違いの出る理由のひとつです。
アプリビジネスでは
まず、プライスポイントを探ること
そして、収益の傾向を見極めることが成功のカギになります。
自分のアプリにあった収益モデルを見極めずにビジネスを進めることは、暗闇で探し物をしているようなものです。機会損失を招く原因になります。適切なプライスポイントと収益の傾向を知りましょう。
プライスポイントを知るには、テストするのが一番の近道です。
アプリのA/Bテストについては「モバイルアプリのA/Bテストツール9選」や「GooglePlayでA/Bテストを行う」もご参照ください。
ユーザビリティの違いを知る
標準で提供されるUI(部品)は、プラットフォームごとで違いがあります。
UIと併せて、エンゲージメントの形にも違いがあります。
「ユーザーとのつながり」を言います。ユーザーとのつながり度合いをエンゲージメント率という指標で表します。Facebookを例にすると「いいね、コメント、シェア」などでエンゲージメント率を測ることができます。
このエンゲージメントにも、プラットフォームごとに違いがあります。エンゲージメントの違いとしてAndroidとiOSを例にしてみます。
・Android:アプリ内のコンテンツを、インストールしている他アプリを利用してシェアできる。
・iOS:インストールしている他アプリを利用してシェアできない。あくまでそのアプリで設定されているシェア機能のみが利用可能
エンゲージメント率を高めるには
まずは、アプリ内でユーザーがどのように行動するか「ユーザーフロー」を知ることが大切です。そして、適切なUIを使って、ユーザーフローをアプリ側でコントロールすることで、エンゲージメント率を高めていきます。
どういった部品をどこに配置すれば、より「いいね」をしてくれるか、などをテストを通して適切なUI/UXを見つけることが大切です。
UXの最適化については以前の記事「UX最適化」に詳しく書きましたので、もしよければこちらもご参照ください。