こんにちは、荒井(@yutakarai)です。
「ビジネスセンス」について考えています。ビジネスセンスってなんでしょう。
・論理的思考
・戦略の立案
・経験則
・直感
ビジネスセンスとひとことで言っても、色々な要素がふくまれているような気がします。最近は、この中の「直感」について考えています。
「直感を信じる」の風潮を真に受けてはいけない
ソフトバンクの孫正義さんは「直感で投資先の価格を割り出せる」そうです。そしてそれが非常によく当たるみたいです。
また、某マーケティングコンサルタントさんは、
「直感を信じよう。楽しいと思うことをやればビジネスは成功する。そうすれば自分だけのブランディングができる」というような教えを発信されています。
最近の「好きなことを仕事に!」という風潮もあり、この考えに賛同している人も増えているような印象があります。
僕の考えとしては「直感だけを当てにしてはいけない」です。直感だけでビジネスをして、果たして成功するのかなぁと。
前述の孫正義さんの例で言えば、これはものすごい時間と熱量を投資と事業に注いできた孫正義さんだから、成り立つだけの話です。その言葉を間に受け、直感で経営判断を重ねると、うまくいきません。
そして、某コンサルさんの言葉。
ビジネスで痛い思いをしたくない、もしくは苦労してきた人が「直感」という楽そうでありがたい言葉にすがっているようにしか見えません(毒舌w)
戦略、論理性、実行、そして直感
強者には強者の戦略があり、弱者には弱者の戦略があります。(弱者の戦略については、ランチェスター戦略が参考になります)
・自分は強者なのか弱者なのか
・自分はどこにいるのか
・どこに向かおうとしているのか
自らを俯瞰し戦略を選び取るセンスこそ、ビジネスセンスそのものとも言えるんではないでしょうか。
そして実践することが大切です。実践を通した失敗から学ぶことも多いですが、小さな成功体験を積み重ねることも大切です。
戦略と実践を続けることで、ブランディングよりもっと深い戦略が、誰にもマネできない競争優位性を決めていきます。
戦略を理解している経営者と、理解できていない経営者の差は、とてつもない大きいです。しかし、勉強だけでも実行だけでもダメで、勉強して実践を積み重ねなければ、本当のビジネスセンスは磨かれないのではと考えています。
まとめ
世の中には、いまの自分では到底理解できないことが山ほどあります。戦略や論理性が大切とはいえ、ときには直感に従って行動することも必要だったりします。
例えば、人生の先輩、師を仰ぐ人や信頼できるかたからのアドバイスは、その段階ではよく理解できないことでも素直に実践することで自身の成長につながります。
やはり実践ですね。易きに流されない実践が大切です。
実践/挑戦には、時に痛みがつきものです。「直感」という言葉のイメージに甘んじるのではなく愚直に行動すること。人は歩みを止めたとき、そして挑戦を諦めた時に老いていくのだと思います。