98%マーケッターは間違ったやり方を続けている
海外のある著名なビジネスマンが言っていました。
その方は、野球を例えてこんなことも言っていました。
昨日ホームランを打ったとしても、それは今日のゲームの勝利にはならない
深い言葉です。
以前にうまくいったやり方を続けても、それがずっとうまく続くことはないです。
間違ったやり方と気付かずに続けてしまっては、売り上げにもならないどころか、時間とお金の無駄になってしまいます。
それでは、どうすれば間違ったやり方を直すことができるのでしょうか。
その方法が、ここで紹介する「コンバージョン率最適化」です。
コンバージョン率最適化とは
コンバージョン率最適化とは何でしょうか?
まず最初に「コンバージョン」「コンバージョン率」について整理しておきます。
コンバージョンとは
コンバージョン(Conversion)とは直訳すると「転換」「転化」という意味があります。
ネットマーケティングでは、訪問者がゴールに到達することを言います。
(ゴールとは、予めあなたが定めておいた目的の到達点です。例えば、メルマガ登録や、商品の購入など)
コンバージョン率とは
全訪問者のうち、ゴールに達した人数の割合を「コンバージョン率(Conversion Rate)」と言います。
コンバージョン率(%) = (ゴール到達数 / 訪問者数) x 100
で表せます。
例えば、あなたのサイトに100人の訪問者があったとします。
そして、あなたが予め定めたゴールが「訪問者にメールアドレスを登録してもらう」ことだったとします。
100人訪問した人のうち、5人がメールアドレスを登録してくれました。
この場合、コンバージョン率が5%ということになります。
コンバージョン率最適化とは
コンバージョン率最適化とは、コンバージョン率を増加させるための施策・プロセスを言います。
施策・プロセスには
- データ分析
- 仮説
- 検証
- テスト
- 改善
などが含まれます。
これらのプロセスを実行することにより、コンバージョン率の増加をしていきます。
キーワードの整理
ここで、コンバージョン率最適化を解説していくにあたり、キーワードを整理しておきます。
コール・トゥ・アクション(CTA)
訪問者にある行動を喚起するものを言います。
ウェブサイト上では、ボタンやリンクであったりします。
ボタンの文言を変更するだけでコンバージョン率が向上する例もたくさんあります。
コンバージョン・ファネル
ファネルとは漏斗(じょうご)という意味で、
訪問者がゴールに達するながれを漏斗に例えて表すことができます。
A/Bテスト
A/Bテストとは、ウェブページの中の一部分、またはページそのものをAとBの2パターン用意し、どちらの方がより効果の高い結果が得られるかをテストする手法です。スプリットテストとも呼ばれます。
A/Bテストは、ツールを活用して実施することができます。ツールは後の記事で詳しく説明します。
総訪問者数を自動的に半分に分けて、一方にはAのページ、もう一方にはBのページを表示し、それぞれのコンバージョン率を計測します。
そうすることで、どちらのページがよりコンバージョン率の高いページかをテストすることができます。
多変量テスト(MVT)
多変量テストは、A/Bテストとは違い、ページ内の複数の箇所を変更した場合のコンバージョン率をテストする手法です。この多変量テストの目的は、可能な組み合わせから、最適な組み合わせを判別することです。
ただし、この多変量テスト、多用は禁物です。
変更点の組み合わせは、何通りも作ることが可能なので、テストしたは良いけど、結局何がベストなのかがわかりにくくなってしまうからです。
基本は、A/Bテストをベースに検証・テストを行なっていき、補助的に、多変量テストを行うと良いでしょう。
なぜコンバージョン率最適化が重要なのか
コンバージョン率最適化が重要な理由は
コンバージョン率が向上すると、訪問者あたりの収益を増やすことができるからです。
例えば、
先月1ヶ月の訪問者数が、100人だったとします。そしてコンバージョン率が1%だったとします。
そして、今月1ヶ月の訪問者数が、先月と変わらず100人だったとします。
しかし今月のコンバージョン率は3%に増えました。
先月は、1人しか商品を買ってくれなかったのに対して
今月は、3人も商品を買ってくれたことになります。
こう見ると、訪問者数が変わらなくても、コンバージョン率が上がるだけで、売り上げがアップするわけです。
コンバージョン率最適化は、ビジネスの成功にはなくてはならない施策です。