以前の投稿「小さな会社、成功するオフショア開発のすすめ」で、まず小さな開発を依頼することで問題なく対応できるオフショア先かを判断したほうが良い、というような話をしました。
良いオフショア先と長い付き合いができるのが一番良い状態です。
プロジェクトごとに新たにオフショア先を探して依頼していては、自分自身にも余計な工数がかかり効率的ではありません。
できるだけ、早い段階で良いオフショア先を見つけることが大切です。
今回は、最初に依頼しやすい小さな開発タスク例を紹介します。
WordPressサポート
WordPressの案件は、小さくタスク化しやすく、しかも案件の数もそれなりに多いため、最初の取っ掛かりとしては良いのではないでしょうか。
「サポート」と言っても広範囲になりますが、
まずは、
・Wordpressのサーバセットアップ
・簡易なSEO施策(プラグイン利用など)
・サーバ移行
・ドメイン変更に伴うデータ調整
などがお手頃なタスクです。
WordPressテーマのカスタマイズ・コーディング
既存のWordpressテーマをもとに、カスタマイズを依頼します。
依頼する際は、PowerPointやWordを利用して、どこをどのようにカスタマイズしてほしいのか資料を作ります。
文字だけで依頼するより、図やイメージを用いたほうが、伝わりやすく齟齬もなくなります。
また、実際にコーディングしてもらうことで
コードのクオリティをチェックすることができるというメリットもあります。
見るからに乱雑なコードの場合は、やっつけ仕事をしている可能性があるため、大きめのプロジェクトを依頼するのは控えたほうが良いかもしれません。
WordPressプラグインの開発・カスタマイズ
テーマのコーディングよりもう少しコーディングのクオリティのチェックをしたい場合は、プラグインのカスタマイズの依頼をオススメします。
既存のプラグインをカスタマイズするのも良いですが、小さな機能のプラグインであれば、オリジナルのプラグインの開発を依頼しても良いかもしれません。
この時も、図やイメージを用いて資料を作って、開発してほしいプラグインの内容を伝えましょう。
WEBサイトのメンテナンス・トラブルシューティング
これまでは、Wordpressでのタスク例を挙げてきましたが、ここからはWordpressではないタスク例を紹介します。
ここで紹介するのは、Wordpressを利用していないWEBサイトやシステムについてのメンテナンスやトラブルシューティングになります。
・登録フォームの追加、修正
・DBテーブルのカラム追加、修正
・SEO施策
・バグ修正
などが比較的小さなタスク例になります。
既存のWEBシステムについて、機能修正やバグ修正を依頼することで、すでにあるプログラムを理解して適切な対応ができるかどうかを見ることができます。
決済機能の導入
決済機能の導入は結構ハードルが高いタスクになります。
というのは、利用する決済サービスが日本のもの(例えばGMOなど)の場合、英語のドキュメントが少なかったりするためです。
利用する決済サービスが、PaypalやSpikeであれば、オフショア先へ依頼を検討するのも良いでしょう。
リファクタリング
リファクタリング (refactoring) とはコンピュータプログラミングにおいて、プログラムの外部から見た動作を変えずにソースコードの内部構造を整理すること。(wikipediaより転載)
リファクタリングを依頼する場合は、システム全体ではなく、特定の小さな機能の範囲に絞って依頼すると良いです。
なかなか依頼するのは勇気がいりますが、ソースのクオリティを確認するには絶好のタスクだと思います。
まとめ.
私のいままでの経験をベースに、小さなタスク例を6つ挙げてみましたが、いかがでしたでしょうか。
私自身が元々WEB寄りのエンジニアだったので、WEBシステムの例になってしまいましたが、ポイントは「できるだけ小さなタスクで依頼する」ということです。
メリットは
・失敗した場合のリスクが少ない(システム面、コスト面)
・仕事のクオリティがチェックできる
・実際の業務を通してのコミュニケーションの感覚がわかる
といったところです。
現実には、なかなか良いオフショア先とすぐに巡り会うのは難しいかもしれません。
しかし、このような小さなタスクを「良いオフショア先探し」と割り切って依頼することで、精神衛生的にもコスト的にも良い状態で進めていくことができます。
参考にしてもらえたら嬉しいです。是非チャレンジしてみてください。
オフショア開発についてお悩みなどあれば、お気軽にお問い合わせください。