こんにちは、荒井(@yutakarai)です。
海外のスタートアップの事例を通して、新しいビジネスアイデアのきっかけや、ビジネスのヒントを得ようという主旨で、毎回気になった海外スタートアップを紹介しています。
今回紹介するのは、AIビジネスの事例で、「iBot」というサービスです。
ネットショップのためのAIチャットボット iBot
iBotは、アイスランドのスタートアップサービスです。
iBotの創業者は、今後数年ですべてのビジネスにチャットボットが必要になる、と考えています。チャットボットの構築をサポートしたい、という想いのもとこのiBotを作ったそうです。
iBotは、簡単にネットショップのためのチャットボット構築サービスで、FacebookMessengerを使ったチャットボットを作れるボットビルダになります。
iBotはチャットを通じてあなたの製品を紹介したり、宣伝することができます。利用者が、しなければならないのは、製品カタログをアップロードすることだけです。残りはすべてiBotにおまかせでOKです。コーディングはまったく必要ありません。
利用の手順は以下のようになります。
- チャットボットを作成。iBotのサイト上で、自身のFacebookアカウントに接続設定をします
- 商品情報、商品画像をアップロード
- チャットボット利用開始
チャットボットは複数の人と同時にチャットすることができます。あなたのネットショップの従業員の役割をこのiBotがしてくれる、ということです。
同様のチャットボットサービスが増えている
iBotはFacebookMessangerへの組み込みによるサービスですが、LINEもチャットボット用のAPIが公開されています。また、他企業からも、チャットボット専用のプラットフォームやサービスがたくさん出てきています。
これだけ同様のチャットボットサービスが増えているということは、需要があるということです。ネットショップを運営している事業者さんが、どんどんチャットボットの導入に注目しています。「まずはチャットボットを自社サービスにどう活用するか」という考えの企業さんが増えているようです。
チャットボットによる完全自動化はハードルは高い
今回紹介したiBotをはじめ、ネットショップで活用するチャットボットサービスは、お客さんの行動履歴などからお客さん個人の好みに合わせた商品をおすすめしてくれるシステムとなります。あたかも、店員さんと話しているかのような感覚で、チャットボットを通してショッピングを楽しんでもらうことを目標にしています。
しかし、そうは言っても、チャットボットによる完全な自動化に踏み切っている段階のサービスは少ないのが現状です。自動接客の精度1をいかに高めていくかが今後の大きな課題となっている。
日本語の自然言語処理は、英語にくらべて難易度が高いので、そこも大きなハードルになっていると思います。難易度が高いという理由は、もちろん、言語の構造もそうですが、日本語のサンプル数が少ないというのが大きな理由です。なので、今後どんどんこういった自然言語処理が絡むサービスが進めば、日本語の自然言語処理の技術も発達するのではないでしょうか。
まとめ
チャットボットが世の中により浸透していくためには、人間的な対応レベルを向上させる必要があります。今後どのようにEC業界にチャットボットの活用の波が押し寄せてくるのか、チャットボットの動向に注目したいです。
自然な接客や正確な言語↩