世の中には様々な「ベストプラクティス」の情報が溢れています。
コンバージョン率最適化も例外ではありません。
手軽に情報が手に入るのは良いことですが、良さそうな情報に出会うたびに飛びついていては、時間や労力がいくらあっても足りません。
「ベストプラクティス」に振り回されることはやめましょう。
よく見るコンバージョン率最適化のベストプラクティス例
CTA関連
・緑のボタンが良い
・赤系のボタンが注目を集めやすい
・黄色のボタンはアマゾンで見慣れているから押されやすい
画像関連
・セキュリティの画像があったほうが信頼を得やすい
・女性の画像を利用すると反応率が上がる
・笑顔の画像を使うと良い
セールスコピー関連
・セールスコピーは長くするべき
・短くシンプルなセールスコピーのほうが良い
・ベネフィットを全面に押し出したほうがよい
・特徴を全面に押し出したほうが良い
ベストプラクティスはコンバージョン率最適化対策ではない
よく勘違いしがちなのが、どこかで紹介されていたベストプラクティスをそのまま適用することは、コンバージョン率最適化対策ではありません。
ベストプラクティスをそのまま適用しても、コンバージョン率が向上する保証はありません。
ビジネスによって、市場の傾向や顧客の層が違います。
そのベストプラクティスが、あなたのビジネスに合うかどうかは、テストをしてみないとわからないことです。
ベストプラクティスに振り回されないために
まず大切な考え方は
ベストプラクティスはあくまで仮説のひとつとして捉える
ということです。
ベストプラクティスは、誰かがどこかのサイトで効果のあった内容です。
その内容を、あなた自身の対策の仮説のひとつとして参考にするようにしましょう。
また、どんなに権威のある方の
「こうすればコンバージョン率は上がる」
という意見でも、鵜呑みはしないことです。
そもそもあなたのサイトでテストもしないで「こうすれば上がるよ」と言うこと自体が怪しいです。
まとめ
インターネットで情報が溢れているせいか、どうしても「手軽にできて効果のある」方法を探してしまいがちです。少し検索するだけで、その手の情報がたくさん出てきます。
本当にそういった情報を適用しただけで効果があるのであれば、みんなやりますし、世の中にある会社はみんな儲かっているはずです。しかし現実は、赤字企業が多いわけです。
地道な仮説の検証・テストの繰り返しをすることでのみ、コンバージョン率は着実に上がっていきます。急がば回れです。遠回りと思ったことが結果的に近道になることが多いです。
ベストプラクティスに安易に振り回されず、対策をしていくことが大切です。
仮説立案については「LIFTモデル」を
コンバージョン率最適化については「コンバージョン率最適化の5ステップ戦略
」もご参照ください。