こんにちは、荒井(@yutakarai)です。
最近こんな記事がありました。
人工知能は「過度な期待」を超えて幻滅期の直前にきている、とガートナーが発表したという記事です。
やれ「人工知能の時代だ!」だの
やれ「人工知能がビジネスを変える!」だの
騒がれてきていましたが、熱狂が冷めてきているのかもしれません。
熱狂が冷めた原因は「人工知能が使えなくなった」というわけではなく
「人工知能が全てを解決してくれる」という過大評価していた人たちが、「人工知能ができることとできないこと」を知ったからではないでしょうか。
今回は、直近4年間のハイプ・サイクル(Hype Cycle)を挙げて、人工知能の推移を見てみます。
ハイプ・サイクル(英語: hype cycle、ハイプ曲線)は、特定の技術の成熟度、採用度、社会への適用度を示す図である。 ガートナー社がこの用語を造り出した。(参照元)
2015年
機械学習は、爆発的な期待のピークをわずかに超えています。
2015年の時点で幻滅期に入っているようです。
2016年
2015年に比べて、2016年は機械学習が頂上へ向かってわずか上に戻ります。
「お!?やっぱり機械学習ってすごいかも?」という気持ちの表れでしょうか。
2017年
2017年でディープラーニング(Deep Learning:深層学習)が登場して、頂上に踊り出ます。
ディープラーニングのとなりに機械学習が位置しています。
2018年
そして今年2018年です。
機械学習はグラフからなくなりました。おそらくディープラーニングと統一したのだと思います。ディープラーニングは依然として頂点に位置しています。
まとめ
過去4年間のハイプ・サイクルを見てみると、幻滅したり期待しなおしたりと、行ったり来たりしているところが大変興味深いです。
ハイプ・サイクルが表しているように、ディープラーニングを始め人工知能に対して高い期待を持っていることは確かです。
しかし、以下記事に書いたように人工知能は決して全てを解決してくれる魔法の杖ではありません。
HFS Researchの調査によれば、回答した人のうち86%が人工知能が今日のビジネスに影響を与えていると考えているそうです。
新しい技術に大きな期待や熱狂することは悪くありません。ただ過度な期待は時として毒になりえます。
人工知能は単なるツールです。大切なのは、正しくツールを理解して適切に活用することです。