こんにちは、荒井(@yutakarai)です。
今回は、DialogflowのワイルドカードEntityについて紹介します。
この記事を読む前にTemplateモードについて理解しておくことをおすすめします。
全ての言葉にマッチするワイルドカード
ワイルドカードを使うと全ての言葉にマッチします。
一見便利そうに聞こえますが、使うときは注意が必要です。
設定の方法は簡単です。
まず、Intentsページで、Templateモードに変更します。
そして、「@sys.any」を入力します。
これでワイルドカードが設定できました。
しかし、設定に注意をしないと意図しない挙動になってしまうことがあります。
本来なら別のIntentで処理するべきなのに
ワイルドカードを設定したIntentで処理されてしまうこともありえます。
ワイルドカードの実際の使いかた
実際の使いかたの例を紹介します。
ワイルドカードは基本的に、Dialogflowでサポートされない情報、例えば図書コード(ISBNコード)などを処理する場合に使います。
ワイルドカードを使うときは、ワイルドカードの前や後ろに文章を入れておきます。
例えば、図書コードを取得する場合は、「図書コードは@sys.any:anyです」というような感じです。
そうすることで、全ての言葉にマッチしてしまうことを防ぎます。
そして取得した情報をWebhookを使ってバックエンドのプログラムに渡して、適切な処理をする、というのが現実的な使いかたです。(たとえば、バックエンドはPythonで処理する等)
まとめ
設定の情報が多くなれば多くなるほど、後々おかしな挙動になってしまい、原因を突き止めるのに時間がかかってしまうこともあります。
Dialogflowは、細やかな設定ができるようになっていますが、使いかたには十分注意が必要です。
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