数年前から、コンテンツSEOというキーワードが注目され、またコンテンツマーケティングというキーワードもウェブマーケティングの用語としてよく使われるようなりました。
今回は、コンテンツSEOとコンテンツマーケティングの違いについて考えてみます。
そもそも、コンテンツマーケティングとSEOは全然違うもの
まず大前提として、コンテンツマーケティングとSEOですが、この2つは全く違うものになります。
SEOとは、コンテンツマーケティングを促進するための1つの手法です。一方、コンテンツマーケティング対策の結果としてSEO対策の結果に好影響を与えることもあります。
しかし、両者やっていることは違うものです。もっと言うと、コンテンツを提供する先は、自社のウェブサイトに限る必要もないですし、別に検索されてヒットされるような必要もないです。
とは言っても、両者は密接な関係があります。SEO側から見るコンテンツマーケティングという側面で考えると、コンテンツマーケティングの成果の良し悪しが、SEOの良し悪しを決めるといっても過言ではありません。
しかし、両者は別ものという認識はしっかりもっておくべきです。
コンテンツマーケティングについてSEOの観点からのみ考えてしまうというのは、かなりもったいないと思うからです。ブログを量産することがコンテンツマーケティングではないわけです。
では、コンテンツSEOとコンテンツマーケティングは何が違うの?
コンテンツSEOとコンテンツマーケティング、どちらもターゲット読者が欲しいコンテンツを提供するという点では同じ対策です。実際に両者を同じような文脈で使われることも多いです。
ただ、コンテンツSEOというのはあくまでもSEO対策の1つの手法になります。検索エンジンの検索結果で上位ランキングされることが目的です。
このコンテンツSEOに対し、コンテンツマーケティングはもっと広義の概念のマーケティングの手法になります。
コンテンツマーケティングとは、“ターゲット顧客にとって価値あるコンテンツの制作・発信を通し、彼らを見込み顧客として自社に引き寄せ、そのニーズを育成し、購買を経て、最終的にはファンとして定着させることを目指す一連のマーケティング手法”です。
コンテンツマーケティングを、BtoBビジネス側の観点から以下に定義してみます。
コンテンツマーケティングとは、ターゲット読者が欲する価値のあるコンテンツの提供を通して、コンテンツを見たターゲット読者が自社の見込み客として育てること。また見込み客のニーズを育てて、購買をするようになり、最終的には自社の優良顧客として定着されることを目的とするマーケティングの手法
見込み客を自社に引き寄せるためにコンテンツマーケティングを活用できますが、コンテンツSEOというのは、その中の1つの手法という位置づけになります。
目的は同じ
ビジネスは顧客を幸せにしたものが勝利します。
ほとんどの方は、いままでSEO対策というと敷居が高く難しいものというように思っていたかもしれません。
キーワードがどうとか、被リンクの数がとか、HTMLソースの構造がどうとかと、細部に渡る難しそうな情報が多いためです。
対策に迷ったときはGoogleのスタンスに立ち戻ると良いです。
検索ユーザーが素晴らしいサイトを見つけて情報を得る、その手助けのためにGoogleは多くの検索アルゴリズム変更を行っています。私たちはまた、検索アルゴリズムだけの為でなく、ユーザーの為に優れたサイトを作っている方々の努力が、きちんと報われてほしいと考えています。
「優れたサイトを作る努力がきちんと報われて欲しい」
これは、言葉通りに受け取って良いです。優れたサイトを作る努力が、結果的にGoogleの利益になるわけです。
要するに、良質なコンテンツを作る努力をすることが何よりも重要ということです。
良質なコンテンツさえ作っていれば検索エンジンの評価が上がり、集客は自然に良い結果が生まれます。
本当に集客をしたいと考えるなら、小手先の対策に囚われずに、まず読者のために良質なコンテンツを作ることに集中しましょう。