こんにちは、荒井(@yutakarai)です。
数年前からAI(人工知能)がまた流行りだして、それに後押しされる感じでチャットボットが注目されています。
いま多くの企業がチャットボットの導入に興味を持っています。コスト削減や業務の効率化を考えるうえでチャットボットの導入を考えることはとても自然な流れです。
チャットボットを導入したい主な理由は次のようなことです。
・なんかカッコいい
・最近流行っている
・サポートチームを置く人件費をかけたくない
・顧客サポートの手間を削減したい
・無料 or 安価 で使えるなら導入したい
しかし導入に興味はあるものの、実際にチャットボットの導入に踏み切る企業はごくわずかです。経営層が導入に意欲的でも技術者がいなかったり、運営担当者が導入したいと思っても経営層の納得を得るまで時間がかかったりと、理由は様々です。
また、使いやすいチャットボットを設計するのは簡単なことではありません。
今回は、チャットボットに特化した無料(または安価)なプロトタイプ作成ツールを紹介します。
BotMock
BotMockは、共同作業が可能なプロトタイプ作成ツールです。コーディングの知識や経験は必要ありません。
主な特徴
- 共同編集モード
- 強力なプロトタイプエディタ:会話型フローをマッピングし、ユーザー視点でのプレビューができる
- 簡単に多くの最適化されたレイアウトが用意されている
- Facebook、Skype、Telegram、Slackなど、ソーシャルメディアプラットフォームをサポート
料金
- 無料プラン:1ユーザー、1プロジェクト
- プラスプラン:45ドル/月
- プレミアムプラン:99ドル/月
Bot Society
例えば、ピッチイベントで投資家にアピールする場合、Bot Societyは最適なツールです。
他の人にデモを見せるために、コード化されていないプロトタイプのビデオを作成することができます。
主な特徴
- Facebook Messenger、Slackなどのリアルタイムプレビューを見ることができる
- 会話フローを視覚的に作成できる
- プロトタイプをエクスポートしてPDF、GIF、またはAVIファイルとして保存できる
- 開発者が高度な編集を行えるようにプログラムコードを入力できる
料金
- 無料プラン:1プロジェクトのみ
- プロジェクト無制限:49ドル/月
- 小規模チームのビジネスプラン(最大5人):79ドル/月
- 大企業向けのカスタムプラン:要問い合わせ
Typeform Chat
チャットボットが簡単にフォームに取って代わることができるのは、一日のことではありません。
typeformチャットのおかげで、より速くより快適で効率的なフォームをユーザーに埋め込むことができます。
主な特徴
- 視覚的、直感的に使いやすいプロトタイプ作成エディタ
- 500種類以上のビルトイン統合
- 編集時のリアルタイムプレビューができる
料金
- ベーシックプラン:無料。10フィールドの入力フォーム、1日あたり最大100件の応答
- プロプラン:30ドル/月。1ユーザー。無制限のフォームと無制限の応答
- プロ+プラン:50ドル/月。複数ユーザー。過去の履歴が保存される
Landbot.io
Landbot.ioは他のプロトタイプツールとちょっと違う視点を持つおもしろいツールです。
ぜひウェブページをチェックしてみてください。ウェブページに表示されたチャットボットに回答することで、目的のページへ移動することができるようになっています。
いまのところ(2018年6月現在)ベータ版です。
僕としては、Landbot.ioの正式リリースが楽しみです。なぜならコンセプトが好きだからです。
ウェブサイトの代わりに会話を作ろう
チャットボット市場の盛り上がりと、今後のウェブサイトのあり方を考えさせられるコンセプトです。
主な特徴
- 直感的に使えるシンプルなプロトタイプビルダー
- 複数のプラットフォームに対応
Landbot.ioにはまだNLPの統合はないようです。
アプリが正式リリースするときには、NLPの統合ができるようになっていることを期待しています。
料金
ベータ版のため無料です。
BotFrame
最後にBotFrameを紹介します。
おそらく、BotFrameは他のツールと比べると機能的ではありません。
BotFrameは単純なプロトタイプを1つしか作れませんが、非常に高速で便利です。
また、作成するために会員登録やログインをする必要がありません。
とりあえずどんな感じか作ってみるには最適なツールです。
利用料金は、完全無料です。
まとめ
多くのチャットボット開発者は、プロトタイプの作成を避ける傾向があります。そのせいで不要なステップを組み込んでしまいがちです。
開発に着手するまえに、本当に必要な機能はなんなのかをしっかり吟味することが必要です。
そのためにもプロトタイプの作成は必要です。
実用的なチャットボットを作るためには、プロトタイプの作成がが効率的でないと言う理由はどこにもありません。
プロトタイプを作ることで、あなたとあなたのチームの両方がチャットボットの目的を共通の認識として持つことができます。
今回ここで紹介したようなツールを、有意義なチャットボット導入に役立ててください。