指数関数的なテクノロジーの発展は、凄まじいペースで伝統的な産業を破壊してきました。
そして、今回のコロナ騒動によって、さらにその変化のスピードを加速させています。
世の中に変化が起こるときには、いままでなかったビジネスチャンスが生まれます。今回は、教育業界について考えてみます。
教育現場への影響
今回の新型コロナパンデミックの最も劇的な影響は、教育ではないでしょうか。
僕の2歳半の娘を預けていた一時保育もなくなり、
甥っ子や姪っ子の学校も、休校、
ニュースでは、共働き家庭の大変さも耳にするようになりました。
そして、教育機関によってはオンライン授業への移行や試行錯誤が進んでいます。
いままでも「オンライン教育」の必要性の声は様々なところで聞かれていましたが、今回の騒動で有無を言わさずオンラインへの移行を迫られているような状況です。これは、近代で最も劇的な転換期を迎えているといっても過言ではないでしょう。
必要性がイノベーションをもたらすんだなと痛感します。
これから続々と出てくるであろう教育業界のイノベーションで
社会的地位や経済的地位に関係なく、
すべての人に同じレベルの教育が提供される世の中になっていくのではと感じています。
教育業界におけるビジネスチャンス
教育のオンライン化が進むのはもちろんですが
その上で、ビジネスチャンスとなるアイデアを考えてみました。
AIを活用した教育のパーソナライズ化
「教育のパーソナライズ化」を平たく言うと、自宅でのマンツーマン授業というイメージです。
生徒のデータに基づいて個別にパーソナライズされた学習コンテンツを提供することで、教育を強化することができる可能性があります。生徒の学習レベルや、モチベーションや気分の傾向、生活習慣など、データをAIに学習させることで、その生徒に合った教育を進めることができます。
また、AIだけでなく、VR(仮想空間)やAR(拡張空間)技術を利用すれば、より効果的な学習環境を提供することもできるはずです。
イギリスの企業Affectivaでは、「Emotion AI」技術をサービス提供しています。iPadのカメラと組み合わせることで、生徒の表情から感情を類推することができるということです。教育コンテンツと「Emotion AI」のような技術を掛け合わせることで、リアルタイムにパーソナライズされた教育環境を提供することもできるわけです。
ゲームと教育の融合
小学生から成人にいたるまでゲームが好きな人はたくさんいます。
僕自身は、ゲームはあまり好きなほうではないのですが、教育コンテンツにゲームの要素を掛け合わせることで、教師がそばにいなくても学習が推進できる環境を作ることもできるのではないでしょうか。
たとえば、次のような売り文句のゲームを想像してみてください。
このゲームをマスターすると、高校2年の数学の単位の要件を満たしていることになります
さいごに
消費者は神経質で、リスクを嫌がり、確実なものを求める性質があります。これは、世の中がどんなに変化しようとも、変わらない消費者のニーズの根底にあるものです。
こういった消費者ニーズに応えるために、事業は以下の点を消費者に提供することが重要です。
・信頼性
・一貫性
新型コロナの影響で、さまざまな分野での変革が求められています。
変革が起こるところにはビジネスチャンスが転がっています。感染のニュースで悲観するばかりでなく、いま「商機」として捉え前向きにビジネスチャンスを考えてみるのをお勧めします。
今回は教育分野について紹介しましたが、今後も他の分野についても本ブログやメルマガなどで紹介していきたいと思います。