こんにちは、荒井(@yutakarai)です。
コンバージョン率を上げようといくら頑張っても、なかなか効果が出ない場合があります。
「よし、これでコンバージョンが増えるはずだ!」と意気込んでも、そう簡単に上がるものではありません。また、闇雲に対策をしたところで何の効果が出ない場合が多く、かえって気落ちしてしまいます。
そういった場合は、まずコンバージョン率が上がらない理由を考えてみましょう。
コンバージョン率が上がらない理由「ユーザーが求めている情報と載せている内容のギャップのせい」ということがあります。
ただ「ギャップ」とひとことで言っても、具体的にどうすれば良いか迷ってしまうことも多いのではないでしょうか。
今回は、コンバージョン率が上がらないときに、具体的にできる対策に絞って紹介します。
アクセス解析でボトルネックを見つける
ウェブサイトにはGoogle Analyticsなどのアクセス解析ツールを導入していると思います。
アクセス解析ツールを利用することで、ユーザーの経路を分析することができます。まずはサイトの中で重要な経路を特定しましょう。
例えばネットショップなら、以下のようなユーザーの経路が考えられます。
こういった経路の中で、コンバージョンを邪魔するボトルネックを見つけます。アクセス解析ツールを使って、以下のポイントを見ることでボトルネックを探します。
・コンバージョンへ繋がっている経路
・コンバージョンへ繋がっていない経路
・離脱率が高いページ
複雑な箇所を排除する
「複雑さ」はコンバージョンの最大の敵と言ってもいいくらいです。
ユーザーは、混乱や迷いが多少でもあると、離脱しやすくなる傾向があります。コンテンツだけでなくデザインについても、「シンプルにわかりやすく」を心がけることが大切です。
情報を詰め込み過ぎていないか
コンバージョンに無関係な内容が含まれていないか
入力フォームに不必要な項目はないか
ユーザーが混乱するような内容が含まれていないか
コンバージョンへの操作は明確になっているか
情報の内容を見直す
コンバージョンの種類は様々です。商品の購入であったり、メルマガの登録であったりします。
どんなコンバージョンであれ、ユーザーには行動を起こすための理由が必要です。必要な情報がページ内でわかりやすく説明されているかが大切です。
ユーザーが行動を起こすために必要な情報は十分か
ユーザーが知りたい情報は含まれているか
ページを見た際にユーザーが持ちそうな疑問は払拭されているか
情報は整理されているか
過度な専門用語は使っていないか
仮説を見直す
仮説づくりに活用できるLIFTモデルというフレームワークを紹介します。
LIFTモデルとは、「Landing Page Influence Function for Tests Model」のそれぞれの単語の頭文字を取ったものです。コンバージョン率の工場に効果的な仮説構築のためのフレームワークとして米国企業のWiderFunnel社が作りました。
LIFTモデルは以下の画像にあるような6つの要素によって構成されています。
Value Proposition:価値の提案
Relevance:関連性
Clarity:明快性
Distraction : 気を散らすもの
Anxiety:不安
Urgency:緊急性
このフレームワークを利用することで、コンバージョン率をアップさせていくための良質な仮説を立てることができます。仮設を見直してみることをおすすめします。
ユーザビリティ調査を行う
ユーザビリティ調査とは、一般の方に被験者となってもらい、実際にサイトを使っている様子を観察する調査を言います。
ユーザビリティ調査をする際のポイントを以下に紹介します。
・同じ組織の人や親しい友人を被験者にすることは控える
・想定ターゲットにマッチしたユーザーをテスト対象者に選ぶ
・異なるペルソナでテストする
ユーザビリティ調査の最大のメリットはユーザーの生の声が聞けるということです。いままで見えてなかった改善点を知ることができます。
しかし、デメリットもあります。
それは、ユーザビリティ調査には費用がかかるということです。テスト要員を雇うことになりますのでコストがかかります。費用対効果を見極めることが重要になります。一般的には、3〜5人程度で行なうのが最も費用対効果が高いといわれています。
まとめ
コンバージョン率最適化の対策をあげてみました。
大切なのは、
お客さんの行動をあと押しするにはどうすれば良いか
そして
お客さんの行動を邪魔しているものはなにか
というポイントで対策をしていくことです。
こういった観点で仮説を立て、そしてそれがコンバージョン率を上げるか検証することです。地道な対策ですが「急がば回れ」で着実にコンバージョン率も上がっていきます。