A/Bテストを繰り返していると、ある段階からいくらテストをしても結果に大きな差が出てこなくなる場合があります。これは、コンバージョン率が頭打ちになっているからかもしれません。
コンバージョン率が頭打ちになる大きな理由のひとつが「ターゲティング」です。
ターゲット顧客を設定することは、ビジネスを行う上でとても重要ですが、設定したターゲット顧客でのコンバージョン率最適化の対策が、必要十分な状態に達したため、コンバージョン率が頭打ちになっている可能性があります。
現状のコンバージョン率で十分な成果と判断されていれば問題ないですが、まだコンバージョン率を向上させたい場合は、よりターゲットを絞った状態でテストをしてみることをおすすめします。より絞り込むには、ターゲティングに「流入元」という要素を加えることで細分化してみます。
ユーザーによって、モチベーションやニーズ、行動が違います。
ターゲットの行動に合った仮説を立て、A/Bテストで検証していきます。
3つのタイプについて紹介します。
広告経由で訪問するユーザー
あなたのサイトをクリックしてくるユーザーは、特定の目的をもってやってきます。
その目的にマッチするようにランディングページを用意することで、コンバージョン率を上げることができます。
大切なのは、広告内容とページ内容をマッチさせることです。
広告で使った表現をそのままページでも使うことで、広告クリック後の違和感を無くし、コンバージョンへつなげることができます。
特定のブラウザを利用するユーザー
いくつかのテストの中で、特定のブラウザから訪問を含めたり、除外したい場合があります。
例えば、レスポンシブ対応のランディングページを持っていて、大きなバナー画像についてコンバージョン率が変わるかどうかをテストするとします。この場合、当然パソコンの画面で表示される場合と、スマートフォンの画面とでは反応がまったく違います。
こういった場合には、スマートフォンとタブレットからの訪問を除外してパソコンのブラウザからの訪問のみをテストすることができます。
またはその逆で、パソコンのブラウザからを除外して、スマートフォンとタブレットからのユーザーに絞ってテストするということができます。
外部サービスから訪問するユーザー
例えば、ECサイトを運用している場合、
外部サービスを使って割引きやクーポン券を使ったプロモーションを活用しているとします。
外部サイトからECサイトへ訪れるユーザーは、それ以外のユーザーと比べて、異なるモチベーションや目的を持っています。
そのため、こういった異なるモチベーションを持ったユーザーをまとめて考えるのではなく、分けて考えてみましょう。
例えば、プロモーションを出している外部サイトからのユーザーに対しては、アップセルを促すようなコンテンツを表示するようにしてみたり、それ以外のユーザーへは金額ではなく商品の魅力を伝えるコンテンツを目立たせたりと、表示を変えてみるのもひとつのアイデアです。
まとめ
今回は、ターゲティングの細分化について紹介しました。
ターゲット顧客によって求めるものが違うため、行動にも違いが出ます。それらを丁寧にテストしていくことが、コンバージョン率を向上させるために必要です。
こういったターゲットを絞り込んで行ったテストの結果は、ノウハウとして確実に蓄積されていきます。ビジネスの成長のための、重要なデータとして役立つはずです。