マーケティングとは、平たく言うと、「ターゲットのお客様を集める手法、集客法」のことです。
または、「その人に何をしてあげれば喜んでくれるのか?」を考えて集客効果を具現化することを言います。
基本はオンラインもオフラインも同じです。マーケティングの手法も基本は同じです。
今回は、お客様の感情に訴えることによるマーケティング手法を紹介したいと思います。
感情スイッチをONにするということ
人間行動心理学という学問があります。「人間が行動を起こす動機とは何か」という心理学の分野です。
人間にはさまざまな行動の動機があるものですが、そのうち注目すべきは、以下2つの要素です。
1.苦痛から逃れるため
2.快楽を求めるため
「人間の無意識の行動や思考は、本能的な快楽と不快の原則に基づいて行われる」
人間は、「苦痛」もしくは「快楽」どちらかの理由で、行動を起こします。
この2つに共通しているのは、極めて動物的な感情ということです。人間は、理屈ではなく感情で行動してしまうわけです。
広告でお客様の感情スイッチをONにする
世の中には、オンライン、オフライン関わらず、たくさんの広告が溢れています。
その中で広告の反響を得るには、タイトル(見出し)が大切です。
タイトルは、一番最初に目に映るものです。広告の内容をしっかり作り込んでいても、見出しで興味を持たれなかったら、内容を見られることはありません。
ではどのような考えに則ってタイトルを作れば良いでしょうか。
それは、「お客様の欲求を刺激する言葉」を使うことです。
理屈ぬきに「欲求感情に訴えかける言葉」です。
では、欲求とは何でしょうか?
もちろん個人差はありますが、欲求は幾つかに集約されています。
1.苦痛から逃れたい
2.快楽を求める
そうです最初に紹介した、人間が行動を起こす2つの理由「苦痛」と「快楽」です。人は、苦痛と快楽という2つの理由から行動を起こします。
よく、セクシャルな言葉が広告に使われているのもこういった理由によるわけです。
例えば、ビジネス関連の広告で考えると
・失敗したくない(損したくない・ノウハウを知りたい・ビジネス失敗の苦痛から逃れたい)
・成功したい(お金が欲しい・儲けたい)
この2つが基本欲求であることがわかります。特に、「苦痛から逃れること」に強い欲求を持たれやすいです。
これらの2つの「苦痛」と「快楽」という人間の行動習性を考えてタイトルや広告本文を作るととても効果的です。
まとめ
感情スイッチをONにする、言い換えると、感情を揺さぶり買わずにはいられないように仕向ける手法です。
強力な手法なため、詐欺商法によく使われます。
「完全な詐欺商法」に限らず、限りなく黒に近いグレーな商品やサービスを売っている業者も、この感情に訴える手法をよく使われます。
インターネットが普及して、様々なものやサービスがネット上で簡単に買えるようになりました。
そういった詐欺商法に引っかからないことも大切ですが、怪しいものを見つけたら、どういうふうにお客様の感情スイッチをONにしようとしているかについて、チェックしてみるのも良い勉強になります。