UXを改善することは、ユーザーのためだけでなく検索ランキングの上位を狙うためのSEOの側面からも重要です。
しかし、ひとことで「UX改善」と言っても、デザインだけでなく心理学や統計学など様々な要素を考慮する必要があるため、そう簡単なことではありません。
今回は、そういった難しい話はナシにして、すぐにできるUX改善の対策4つを紹介したいと思います。
シンプルにする
「シンプル」というのはUXの改善において大切なキーワードのひとつです。
・わかりやすいナビゲーション
・コンテンツへのアクセスしやすさ(サイト内検索機能など)
・理解しやすいコンテンツ
勘違いしてはいけないのは、シンプルというのは情報が少ないというわけではないということです。必要十分な情報が含まれていること、そして邪魔になる不必要なものが排除されていることが、UXを改善するために大切なポイントです。
有名なKISSの原則も紹介しておきます。
すでにご存知の方は多いと思いますが、KISSの原則とは「Keep it short and simple」または「Keep It Simple, Stupid」の略語で、ユーザーだけでなく検索エンジンに対するわかりやすさを向上させる施策を指します。
「言うは易し」でなかなか難しいことですが、UX改善に役立つ概念ですので是非参考にしてみてください。
ページ表示速度を改善
ある調査で、27%のユーザーは2秒以内にページが表示されると期待している、ということがわかっています。ページ表示に2秒以上かかる場合は、なんかしらの対策が必要ということです。
また、ページの表示速度が、コンバージョン率に影響することがわかっています。
・表示速度が1秒増えるごとに、コンバージョン率が7%減少する
・ECサイトへの訪問者のうち57%が、ページ表示に3秒以上は待てない
(参照元サイト)
これらの調査結果からも、ページ表示速度の大切さがわかります。表示速度を上げることは、ユーザーを逃がさないことになります。つまり直帰率の減少につながるということです。
過去記事参照「ページ表示速度を上げるとコンバージョン率も上がる」
リンク切れや404エラーをチェック
サイト内にリンク切れや404エラーが存在する場合、それらはユーザーにとって何のメリットもありません。SEO対策としてもデメリットになってしまいます。リンク切れや404エラーがないかチェックをしましょう。
リンク切れをチェックできるツールを紹介します。
Online Broken Link Checker
様々なブラウザやデバイスでテスト
世の中には様々なブラウザやデバイスがあります。環境によって利用者の多い少ないはあるにしろ、それぞれの環境でページが正しく表示できているかチェックすることは非常に大切です。
例えば、Chromeで表示した場合と、SafariやFirefoxで表示した場合では、見え方かかなり違いがあります。
また、PCだけでなく、モバイルからの閲覧も考慮する必要があります。EC市場では、近い将来モバイルからの売上がPCからの売上を抜くと言われています。モバイル市場を見過ごさないようにしましょう。
まずは、GoogleAnalyticsで、どんな環境でページが閲覧されているか確認してみましょう。
閲覧の多い環境からチェックしてみることをおすすめします。
まとめ
ウェブサイトの訪問者のほとんどは、なんかしらの目的を持って訪問してきます。
私たちの目的は、そんな訪問者を目的の「ゴール」へと導くことです。ここで言う「ゴール」とは、商品の販売や、メルマガの登録などです。ゴールへ導く方法としてUXはとても重要な役割を担っています。
ページ内のコンテンツや見た目を調整することで、訪問者が「ゴール」へ辿り着きやすくすること、それがUXの最大の目的です。
今回紹介した改善対策と併せて、記事「UX最適化」もご参照ください。