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アフターコロナの世界のための未来予想

AI・機械学習・ディープラーニング

新型コロナウィルス(COVID-19:以降「コロナ」と記述)の影響が世界中に広がるにつれ、それは僕たち人類に革新を促し、働き方や生き方を変えることを余儀なくさせています。

ポジティブな面を考えてみると、コロナ後(以降「アフターコロナ」と記述)の世界ではより個人や企業が回復力を持つようになるだろうということはあるのではないかと思っています。今回は、僕たちがこのパンデミックを乗り越えた後の世界がどのようなものになるのか、予想をしてみたいと思います。

非接触型インターフェースの利用が拡大する

iPhoneやiPadをはじめとするスマホやタブレット、最初に発表されたとき誰しも「おぉすげぇ!」となりましたよね。少し前までは、僕たちはタッチスクリーンの利便性と可能性の高さに感動した時代がありました。

しかし、コロナのおかげで、病気を感染させる可能性のあるあらゆる接触可能な表面を非常に意識するようになりました。そのため、アフターコロナの世界では、タッチスクリーンは少なくなり、音声インターフェースなど非接触で操作可能なインターフェースが増えると予想できます。

パンデミックの前には、モバイルデバイスを使った非接触型の支払い方法が普及していました。しかし今、触るものを制限したいと考える人が増えているため、物理的な接触を必要としない商品やサービスの支払い方法が普及する可能性があります。

デジタルインフラが強化される

コロナは人々を自宅での仕事や孤立した場所での仕事に適応させました。いままで頑なに「出社することによる業務」をしてきた企業にも、半ば強制的に在宅ワーク/リモートワークを適用するようになりました。

会議やレッスン、ワークアウトは必ずしも、現地にいかなくても良いことに気づいたのは大きいです。
在宅での会議やレッスン、ワークアウトなども可能です。在宅の人に最適化されたデジタルソリューションは今後も増えてくるはずです。

IoTとビッグデータを活用したより良いモニタリング

僕たちはパンデミックにおけるデータの力をリアルタイムで見ています。

この経験から得た教訓は、モノインターネット(IoT)技術やビッグデータを利用して、将来起こりうるパンデミックをどのように監視するかに役立つはずです。

アプリ等によって、誰が症状があるかを報告し、追跡することができるため、早期警報システムの改善につながる可能性があります。

また、GPSデータを利用して、感染者がどこにいて、誰と交流したかを追跡し、伝染を示すことができるようになります。「三密」を避け「ソーシャルディスタンス」を確保するためのアプリも出てくるでしょう。

もちろんプライバシーの問題はIoTやビッグデータについてまわります。上記のようなサービスは、個人のプライバシーを保護し、データの乱用を防ぐために慎重に実施する必要がありますが、将来のパンデミックをより効果的に監視し、取り組むためには大きなメリットがあります。

AIを活用した医薬品開発が進む

コロナや将来の未知のウイルスを予防するための、効果的で安全な治療薬やワクチンの開発と展開が早ければ早いほど、それを封じ込めることが可能になります。AIは、人間の努力を加速させ、能力を補完/拡張することができるため、医薬品開発における理想的なパートナーになり得ます。

僕たちの現在の状況は、今後の医薬品開発におけるAIの活用に向けた取り組みや可能性を示唆しています。

AIを「人工知能(Artificial Intelligence)」ではなく「拡張知能(Argumented Intelligence)」と捉えてみること
AIが仕事を奪い、人類を支配するというAI脅威論に加えて、人間とAIの関係性については長い間議論されてきたトピックです。 ずいぶん前のものですが、日経の記事を紹介します。 「AIに負けない 人間+IT+ロボで「超人」目指す」 この記事では、...

遠隔医療が普及する

いまも一部では、遠隔で医師が問診をし、処方箋を出してくれているところもあるそうです。(妻の友達談)

かかりつけ医に行くことも感染のリスクが高いため、遠隔医療を導入する病院/医院も増えていくでしょう。

病院やその他の医療従事者のオフィスの混雑を抑えるために、多くの医療従事者がビデオ診察の環境の導入が進むはずです。遠隔診療を利用すれば、対面で診察を受けることなく医療サービスを受けることができるわけです。コロナ以前にも一部の医療機関で導入をしているところもあったようですが、多くの地域でソーシャル・ディスタンシングが義務化された今、より関心が高まっています。

オンラインショッピング

店舗業の事業が軒並み事業が揺らいでいる状況と対比するように、ECサイトは売り上げを伸ばしている、というニュースを見ました。

オンラインオプションを持たない企業は財政的な危機に直面し、すでにEC機能を持っている企業や事業者は、商品の提供を拡大しようとしています。アフターコロナの世界では、競争力を維持したい企業は、実店舗を維持していてもオンラインサービスの提供は必要不可欠になるのではないでしょうか。

ロボットへの依存が高まる

ロボットはウイルスに感染しません。

食料品の配達、医療現場でのバイタル測定、工場の稼働維持など、企業はロボットが今日の僕たち人間を支え、アフターコロナの世界や将来のパンデミックで重要な役割を果たす可能性を実感しています。

Eスポーツの盛り上がり

スポーツイベントやファンは、好きな娯楽がコロナのために延期されたり中止になるという悲しい現実に直面しました。

しかし、Eスポーツは盛り上がっているようです。

テレビではF1レースの電子版も放送されており、伝統的なF1レースとは違うかもしれませんが、人々に「スポーツ」という娯楽の新しい形を提示しています。

メインストリームのスポーツイベントとは異なり、Eスポーツのイベントはオンラインで簡単に実施することができます。今後は、物理的なイベントをデジタルで補完するようなハイブリッドなスポーツ観戦や娯楽の形が生まれてくるのではないでしょうか。

さいごに

コロナは僕たち人間に、忍耐と負担、新しい世界へのアップデートを問いかけているのかもしれません。

コロナを乗り越えたら、いままでの『日常』に『すぐ戻れる』わけではありません。

これだけ経済が傷ついて瀕死の状態まできているいま、長いリハビリが必要になるのは明らかです。

であるならなおさら『現状を商機』としてとらえて、小さな一歩ずつでも前に進むべきだと思うんです。行動を起こすなら、将来的な成長を見据え、今の資源を最大限に強みにできるビジネスにすべきです。

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