1946年から1964年に生まれた世代を「ベビーブーマー」と呼びます。定年退職を迎え、第2の人生を謳歌している方が多くいる世代です。
今回は、第1次ベビーブーマーへのマーケティングについて考えてみたいと思います。
彼らはどこにいるか
まず最初にベビーブーマーはどこにいるか見てみましょう。
どこにでもいる?
自分の趣味ややりたい事について積極的に活動しています。
また趣味や興味のジャンルも、様々なジャンルに及びます。
畑仕事や園芸など、年相応と思われるものから
ロッククライミング、バンド活動、格闘技など
若者が顔負けするようなジャンルの活動を行っていたりします。
ひとことで言うと、彼らはどこにでもいるということです。
インターネット
インターネットは見過ごしてはいけません。彼らの17%が週に20時間をインターネットなどのコンテンツ消費に費やすという調査結果も出ています。
この世代は、自分たちの子供が結婚し、孫ができる世代です。
パソコンを利用して、動画や写真の編集などもライフワークのひとつとして持っている方もいます。
この世代にとっても、パソコンやインターネットは身近な存在なのです。
彼らの特徴
経済的に安定している
経済的に安定しています。
自分の子供や孫のためや自分の老後のために貯蓄をしている方もいます。
また年金を受給をしている方もいるため、収入の浮き沈みは少なく、経済的に安定しているのが特徴です。
エネルギッシュ
第2の人生を謳歌する!と活動的です。
リアルな活動と併せて、FacebookやTwitterなどSNSサービスの利用なども活発です。
日々の活動についての投稿や、経験に基づいた考えを共有していたり、中には若いころからの夢だった作家を目指し小説をブログで公開している方もいます。
また、他の世代と比べ朝が早いというのも大きな特徴で
マーケティング施策を考える際には、夜よりも朝の時間帯を狙うと良いでしょう。
教養がある
勉強熱心の方が多いのも特徴です。
新聞や本を日常的に多く読み、またインターネット上のコンテンツも目を通しています。
堅実な消費をする
なにかを購入しようとした際、しっかり調査をして、納得した上で購入するという特徴があります。
納得するためには、値段や品質、他の商品との比較や口コミなどをとても参考にします。
ベビーブーマーへのマーケティング3つのTIPS
信頼を得る
どの世代にも言えることですが、この世代には特に信頼を得ることが非常に重要です。
商品の持つブランドや、サービスの誠実さなどに対して、強く信頼感を持ちます。
ベビーブーマー世代と接する際は、ごまかしや小さな気遣いは必要ありません。逆に邪魔になります。
正直に正確に伝えることがとても大切です。
またベービーブーマー世代は、自分たちも今までビジネスで苦労している分、若い世代をサポートしたいという感情を持っています。
相談に乗ってもらうくらいの気持ちで接することで、信頼感を持ってもらい良い関係を築くことができます。
満足を得ることをサポートする
米国のある調査では、ベビーブーマー世代は他の世代に比べ、チャリティーや寄付に興味を持っていることが分かっています。
慈善事業やそういった活動をサポートするサービスを立ち上げるのもひとつのアイデアかもしれません。
また「満足を得る」という観点で考えると
慈善事業だけでなく、商品やサービスに対して満足を得てもらう要素を入れるのも良いでしょう。
- 手書きのお礼はがきを送る
- 定期的なサポートをする
- 付加サービス
など、「ありがとう」と逆に言ってもらうような要素を入れるのがポイントです。
インターネット
ベビーブーマーへのマーケティングを考える上で、インターネットは見過ごしてはいけません。
実際この世代も若い世代と同様に、リアルな店舗で購入するよりも、ネット通販で購入する割合が多くなってきているようです。
先に挙げた「堅実な消費をする」ための情報収集にリアルな店舗よりもインターネットが適しているからでしょう。
しっかり納得してもらうために、WEBページは十分配慮して作り込む必要があります。
以下にいくつかのポイントを紹介します。
- 見やすいレイアウト
- 大きく見やすい文字
- 画像を利用してわかりやすく
- 十分な情報
- わかりやすい説明
- お客様の声
中でも「お客様の声」は大切です。
当たり前ですが、偽造してはいけません。必ずバレます。
生のお客様の声を掲載することで、口コミと同じ効果が得られます。
まとめ
ベビーブーマー世代は、エネルギッシュな世代です。
この世代へのマーケティングは、信頼関係と満足感が大きなポイントになります。
また、ベビーブーマーの興味は多岐に渡ります。
効果的にマーケティングするためには、分野を絞ることが大切です。
彼らの活動に注目してみると、意外なニッチマーケットを発見できるかもしれません。