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パンデミックによる需要の変化と外食産業のビジネスチャンス

ITビジネス戦略・ビジネスモデル研究

2008年の経済危機が不動産業を荒廃させたのと同じように、2020年のパンデミックが外食産業を荒廃させています。

緊急事態宣言の解除後も、外食産業の30~50%は消滅するだろうという予測もされているくらいです。

ソーシャルディスタンスを確保するために、客席の6割を撤去することにした場合、十分な利益なんて出ないですよね。たとえ「ソーシャルディスタンス」の対策が緩和されたとしても、一般の人々の心の中には警戒心が残っています。

AMC Globalが行った世論調査によると、「消費者の38%が今後は地元企業を支援する予定で、地域社会の支援や地元での食事を重視する傾向が顕著になっている」ということがわかったそうです。

・不要不急の外出を控える
・ソーシャルディスタンス

こういった感染拡大を防ぐ対策から、多くの人々に与えた警戒心が根付く習慣はなかなか消えません。また上記の調査結果のように、行動範囲を狭める結果にもつながってきています。

変化する顧客のニーズに合わせることが先決

顧客ニーズは、変化します。特に、今回のコロナのような外的要因に大きく影響を受けやすいです。

顧客ニーズの変化を的確に読みとり、これからの時代に選ばれる事業づくりへと素早く舵を切れるビジネスこそ大きく成長できるんだと思います。

今後、少しずつ市場は回復に向かい、以前の「市場の姿」とは違う「新しい市場の姿」が現れてくるはずです。

営業再開に踏み切った店舗の増えてきていますが「新しい顧客ニーズ」に合わせた対応が必須になってきます。

・テイクアウトだけ
・客席を離す
・デリバリーサービスの開始
・通販サービスの開始
など

上記の例では、どちらも客数を減らす対応です。客数を減らすからには、客単価を上げる必要があります。

しかし「多少、高くても良いから、人と離れておきたい」という顧客ニーズの変化があります。客数を減らすx客単価を上げる、というのはアフターコロナでの顧客ニーズにあった対応のひとつになっていくのではと思います。

外食産業におけるビジネスチャンス

僕らはネガティブなことばかり考えても始まりません。ネガティブな面にはポジティブな面が隠れています。

ポジティブな面の例として「ビジネスチャンス」があります。

世の中が不安定になると、そこにビジネスチャンスが生まれます。ここでは、外食産業におけるスモールビジネスのアイデアを挙げてみます。

・家事代行(買い物代行)
・KaaS(キッチン・アズ・ア・サービス)
・ロボティクス&AIの活用

こういったアイデアは、外食産業だけでなく、それ以外の事業にとっても外食産業へ参入することができるビジネスチャンスにもなりえます。

行動様式が変化した消費者に合わせるために、外食事業のこれまでのやりかたを変革し、新たなビジネスチャンスを掴む動きが必要なのではないでしょうか。

教育現場へのパンデミックの影響とビジネスチャンスを考える
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次にくるブラックスワンに備えて

新型コロナは毒性は高くないということが知られてきました。とはいえ、予防は必要ですし、人々がインフルエンザ程度の恐がり方になるまで数ヶ月はかかるのではないでしょうか。

そして、目立った大きな感染者数の増加などが起きなければ、マスコミも騒がなくなり少しずつ風化していくのではと思います。

ただ、今回のことで「前例」ができてしまいました。それは、新しいウィルスが流行しはじめたら行動を起こさなければならない、という前例です。

・非常事態宣言
・不要不急の外出自粛
・休業
・働く環境の変化

結果論として、今回のように「毒性の低いウィルスだった」「非常事態宣言前にピークアウトしていた」としても、上記の行動を起こしたことの事実と、それが後に影響することは確かです。

今後同じような新しいウィルスが出てきたときに、同じ反応を起こす可能性が大きいわけです。要するに、同じ兆しが見られれば、人々は今回と同じ事をしようとするわけです。

なぜなら、何とか今回死者数が海外のように爆発的な数にならず、日常生活が少なくとも表面的には戻ってくる経験をしているわけです。だとすれば、次に同じような「兆し」が起きれば、同じように対処しようとするしかないです。

歴史を振り返っても、経済危機は何十年かのスパンで繰り返し起きています。

新しいウィルスも今後出てくるでしょう。

であるなら事業者である僕らがすべきことは、いつくるかわからない「ブラックスワン」に備えておくべきです。

・売上分散
・固定費を必要最低限に抑える
・内部保留の確保
・デジタル化の推進
・業務改善(不必要な業務フローの見直し等)

など、いろいろとやるべきことはあるはずです。

経済危機が起きても耐えられるプランを考え行動しておくことが非常に重要ではないでしょうか。

さいごに

僕らは、常にアンテナを張り素早く時代の流れに適応させてビジネスを強くすることに意識を集中するときです。今できることを全力で行うしかなく、泣き言を吐く暇はないですね。

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