こんにちは、荒井(@yutakarai)です。
海外のスタートアップの事例を通して、新しいビジネスアイデアのきっかけや、ビジネスのヒントを得ようという主旨で、毎回気になった海外スタートアップを紹介しています。
今回紹介するAIビジネスの事例は「Truething」というサービスです。
スマートホームのためのアシスタントアプリ「Truthing」
Truthingは、2016年にシリコンバレーで設立されたスタートアップ企業です。
テクノロジーを活用したソリューションを提供する企業になります。
Truthingは、ミッションとして以下を掲げています。
データを活用して、消費者の生活をよりシンプルにする製品を作り出し、安全なデジタルライフを提供することを目指します
Truthingというアプリを通して、あなたの周りのすべてをコントロールできる、というサービスになります。1
アプリひとつで身の回りすべてをコントロールする
Truthingは、スマートフォンとタブレットで利用できるアプリです。
いま現在(2017年7月現在)は正式リリース前ですが、おそらくiOSやAndroidなどの複数のOSでリリースするんではないかと言われています。
このTruthingというアプリを通して、あなたの周りのすべてをコントロールするというのが、このサービスの大きな売りです。
スマートホームデバイス2、カレンダーアプリやその他のアプリなど、あなたの周りにあるデバイスを制御することが可能です。
スマートホームというのは、家電や電化製品を統合・制御することで、効率的かつ快適な自動化された住まいのことを言いますが、何年か前から話題になっています。
IoT3技術を使って、さまざまなものをインターネットにつなげて便利にする、というのが、スマートホームのメインの内容になります。
日本でいまいち広がらないスマートホーム
スマートホームは、アメリカ等にくらべて日本国内ではまだそこまで急激に進んでいないです。理由は、おそらくセキュリティの問題が大きいのではないでしょうか。
基本的に、インターネットを介して様々な機器を制御するわけですが、通信においてのセキュリティの心配があるわけです。通信を傍受されて、まったく知らない人が、自分の家の機器を操作できてしまう、ということもありえる話です。
そういったセキュリティ面での心配もあって、日本でなかなかスマートホームが広がらないのかもしれません。
2016年にアメリカで行われたアンケート調査では、アンケートに答えた人のうち58%が「アシスタントアプリを使用しない」と回答しているそうです。
これはおそらく、アシスタントアプリを利用して今できることがあまりないという認識があるんではないかと思います。
IoTが流行っているといっても、IoTの機器は、まだ価格も高いですし、身の回りの機器すべてがIoTになっている人も多くはないはずです。
まとめ
とは言え、さきほどのアンケートの回答者のほとんどが
IoTを活用したスマートホームやAIパーソナルアシスタントが今後数年で人気がもっと出ると思う、とも回答しているので、スマートホームやIoTの普及に期待している人が多いのも事実です。
こういった現在の世の中の状況のなかで、今回紹介したTruthingのようなサービスがどこまで伸びていくかというのは、とても興味があります。
IoTや人工知能、モバイルデバイスなどをうまく掛け合わせれば、ビジネスチャンスがたくさんある分野なので、Truthingを参考に新しいサービスを考えるのも面白いですね。