こんにちは、荒井(@yutakarai)です。
海外のスタートアップの事例を通して、新しいビジネスアイデアのきっかけや、ビジネスのヒントを得ようという主旨で、毎回気になった海外スタートアップを紹介しています。
今回紹介するのは、AIビジネスの事例で、「DealGraph(ディールグラフ)」というサービスです。
AIを活用してビジネスネットワークをみつける
ヨーロッパ(スロベニア)のスタートアップサービスになります。
Mike Stanさんという方が立ち上げました。
DealGraphはAIを活用して、自社の見込み客や競合企業などのビジネスネットワークを見つけてくれるサービスです。
ビジネスをする上で、リサーチというのは結構手間も時間もかかるものです。
このDealGraphを使えば、リサーチに時間を費やすことなく瞬時にビジネスのネットワークの情報を得ることができます。
新しいビジネスネットワークが見つかると、タイムリーにアラート通知をしてくれます。
法人向けのレコメンドシステムのようなイメージです。
あらかじめ自社の商品やサービスなどの情報を登録しておくことで、自社に合ったビジネスのネットワークを見つけてくれます。
現在β版です。いま利用の申込みをすると、70%の価格割引を受けることができるようです。
(通常$99/month のところ $29/month)
ターゲットの利用者として以下を想定されています。
・企業のセールスチーム
・投資家(リサーチャー)
・起業家(新しいマーケットの開拓)
どういった仕組みになっているか
コンテンツの取得
企業のニュースや、リリース情報、会社のブログから求人から
毎日何百万ものさまざまなソースをスクレイピングしています。
情報抽出
独自のAIモデル(機械学習モデル)を利用しているそうです。
さまざまな企業の情報(組織、部門、人、場所、日付など)と、それらの間の関係を識別するようにできている、ということです。
手動検証
このサービスのすごいのは、人の手で情報を検証しているというところです。
データが高品質であることを保証するために、毎日データを監視し検証する複数のデータアナリストがいます。
スケールしやすいビジネスモデル
こういったコアな部分を作れるとスケールしやすいというメリットがあります。
インテルの戦略「インテルインサイド」と同じ方法でスケールできる可能性があるわけです。
どういった方法があるかというと、各企業への導入はもちろん、BtoB関連の既存のサービスとの連携1を通してビジネスをスケールさせていくことができます。
まとめ
今回は、見込み客や競合企業のビジネスネットワークを見つけるDealGraphというサービスを紹介しました。
最近は、AIをマーケティングで活用するという事例が多くなってきました。
このDealGraphのような、法人の営業活動向けのレコメンドシステムというのも今後も増えてくると思います。
ぜひ何か新しいビジネスアイデアの参考にしていただけたらと思います。
例えば、セールスフォースの1機能として採用してもらう、など↩