AI温室制御システムのCoolFarmというスタートアップを紹介します。
このCoolFarmは、イギリス発のスタートアップで
AIとIoTを活用して、農業用の温室制御システムを提供しています。
AIを活用したシステムで農産物の生産を制御する、というものです
農業ビジネスもAIの活用が進んでいる
CoolFarmは、ビジョンとして以下を掲げています。
農業という市場に新らしい生産手段を提供して、
農産物の品質を向上させ、農業企業の業績を向上させる
このCoolFarmのシステムで使われている技術が、AI(人工知能)とIoT(モノインターネット)です。
IoTとして、いくつものセンサーが使われています。
センサーを農業用の温室に設置して、以下のような様々な情報を得ることができます。
- 天候
- 温室の中の、気温、湿度、CO2の量
- 水の流れ、水圧
- 水分に含まれる酸性やアルカリ性などの値、アンモニアの値
こういった情報をセンサーを通して逐一収集して、サーバ側に情報が蓄積していきます。
センサーで取得した情報をもとに、AI(人工知能)が最適な対応を自動で実施してくれます。
Coolfarmは、必要なときに必要な処置を実施します。
- 室温の調整
- 光の調整
- 水やり、栄養の補給
農産物の世話をシステムが自動でやってくれるというわけです。
AIでの制御として、「Health Index」と呼ばれる、植物の成長に直接影響を与えるいくつかの環境変数を持っていて、それをもとに制御することで、植物を育てるように設計されています。環境変数の変動に合わせて、適切な対応をAIがやってくれる、ということになります。
管理もタブレットで簡単にできるようになっています。タブレットを通して、状況の把握・管理をすることができます。
管理者は、タブレットから、いつでも、どこでも、すべての温室を監視して制御できるようになっています。現在の状態のモニタリングもできるし、農作物の資源管理もできます。
資源管理も、AIの機械学習アルゴリズムを使うことによって、より効率的な資源管理が可能となる、ということです。
IoTとAIを掛け合わて新しい価値を提供する
IoT技術とAI技術を掛け合わせたサービスになります。技術の掛け合わせで、農業に新しい価値を提供しています。これこそ「イノベーション」と呼べるサービスなんではないかと思います。