最近のコロナの件も含め、世の中にはネガティブな情報が蔓延しています。
テクノロジーの発達で、情報の発信と受信が手軽になったこともあり、油断をするとネガティブな情報に思考が支配されがちです。
ネガティブなニュースは百害あって一利なしです。
とはいえ、ポジティブな情報だけを得るというのも違います。それは単なる現実逃避になるだけです。
ネガティブな情報や、間違った情報が蔓延するなか、正確に状況を把握し前向きに進むためには、正確な情報を手に入れる必要があります。
今回は、ネガティブなニュースが溢れる原因と、正確な情報を手に入れる方法について書いてみます。
なぜネガティブなニュースが多いのか?
人間は進化の過程で、周囲で起きているポジティブなことよりも、ネガティブなバイアスの方がはるかに強いと認識する傾向を持つようになっています。
何千年もの間、人間は身に迫る脅威に即座に反応しなければいけないため、体と心はそれに応じて進化してきました。
現代のメディアは、人々の注意を引くことで利益を得ることができるビジネスをしています。メディア各社は、僕たちの注意を引くための戦いを繰り広げているわけです。
人間がネガティブな事柄に注意を払う傾向があるなら、メディアはネガティブなニュースを流したほうが注意を引くことができます。
たとえば、100個のニュースがあって、そのうちの1個だけがネガティブなものがあるとします。すると、社会全体はネガティブなものに最も注意を払う傾向があるわけです。
そして、ほぼすべてのメディア事業社は、同じような情報をほぼ同時に入手しているため、入手したネガティブ情報を最もドラマチックに発信できるかどうかを競い合っているわけです。
これがメディアの正体です。
ひとつ実験をしてみてください。ニュースの見出しをピックアップして、肯定的なニュースと否定的なニュースの数を比較してみてください。おそらくほとんどがネガティブなニュースのはずです。
自分がどんなニュースに惹かれるかを監視することの重要性
平均的な成人は、毎日6時間近くテレビを見ているそうです。これは起きている時間の約30%を占めていることになります。
しかし、この大規模なインプットが僕たちどのような影響を与えているかを考えている人はほとんどいないでしょう。テレビのニュースをつけっぱなしにしておくことは、災いのもとにもなりえます。
例えば、180人の大学生を対象にした調査では、わずか15分のニュースを見ただけで不安感と気分の乱れが増加することがわかりました。さらに、視聴後にリラックスする時間を持たないと、不安感のレベルは上がったままだっだそうです。
また、ニュースを視聴することがストレスの原因になっていると多くの人が感じていて、睡眠不足や不安感の増大につながっていることがわかったそうです。
僕たちが仕入れた情報は、そのまま自分の思考、会話、感情に影響を与えます。こういった感情の状態は、一般的に「ストレスホルモン」として知られているコルチゾールのレベルの増加と関連しているそうです。
このような状況のなか、僕たち人間には、無用なニュースの消費を減らすことではないでしょうか。
データに基づいた正確な情報を手に入れる
情報ダイエットをする/摂取量を制限する
僕たち人間が、栄養とカロリーのある食事で身体の健康を管理するのと同じように、情報ダイエットで心の健康を管理することを考えることをおすすめします。
テレビを流しっぱにしておく必要はあるでしょう?
隙間時間にSNSを眺める必要はありますか?
たとえば
・ニュースの消費を、1日30分以内に制限する
・16時から翌6時までは、ネットにつながない
など、自分にルールを科して制限をかけるのも効果的です。
ニュースやSNSに費やした時間を追跡することができるアプリを活用するのも有効です。
決まった情報源のみから情報収集する
Google アラートは、予め設定した特定の用語をウェブ上で検索して、自分宛てに直接コンテンツをメール通知してくれます。また、用語や通知を受け取る頻度などをカスタマイズすることも可能です。
重要なのは
・一次情報や、信頼できる情報源、編集されている情報を得る
・惰性で情報収集しない
ことです。