こんにちは、荒井です。
海外のスタートアップの事例を通して、新しいビジネスアイデアのきっかけや、ビジネスのヒントを得ようという主旨で、毎回気になった海外スタートアップを紹介しています。
今回紹介するのは、AIビジネスの事例で、「Cue」というサービスです。
喫煙を減らすためのスマートウォッチAIアプリ Cue
Cueは喫煙を減らすためのアプリです。禁煙するためのアプリです。
これは、スマートウォッチのアプリになります。
対応しているスマートウォッチは、「Android Wear 2.0」になります。
このCueは「Kiwi」というカナダのスタートアップ企業のサービスです。Kiwiという会社は、AI専門のシステム開発会社で、いくつものAIプロジェクトを立ち上げています。「kiwi」のプロジェクトのひとつが、今回紹介するCueになります。
Cueの仕組み
スマートウォッチアプリを使用して、いつどこで喫煙するかを自動的に追跡します。あなたのたばこの間に徐々に時間を追加し、喫煙を待つためのポイントを収集します。
機械学習技術を活用したシステムが、サポートしてくれます。世界の大手企業が使用しているkiwi.aiのセンサーと機械学習アルゴリズムを使用しています。
- 喫煙した日時データを収集します。スマートウォッチのセンサーで自動で収集
- 前回喫煙した日時から次に喫煙するまでの時間が空いていればいるほど、高いポイントを獲得
- あなたの生活状況に適応するように、どういったペースで減らしていくべきか、機械学習がサポート
主な機能としては、シンプルなのですが、Cueを活用することで、喫煙を減らしていくことができるというわけです。
モチベーションを維持させる仕組み
禁煙やダイエットというのは、長期的な努力が必要です。途中で挫折せずに続けるためには、モチベーションを保つことが大切になります。
このCueには、モチベーションを保つための仕組みも用意されています。
- センサーで自動収集される、というのが大きなポイントです。半強制的に喫煙を減らす
- 目標を設定して、日々意識することで、モチベーションを保つ
- 獲得したポイントは、スターバックスのクレジットに変換できる
スマートウォッチとAI
スマートウォッチとAIをうまいこと融合したサービスと言えます。
今回のCueで参考になったことは、AI(機械学習)は、人のモチベーションの維持にも役に立てることができるという点です。
最初はやる気に満ちているので無理な目標を立ててしまいがちですが、機械学習を活用することで、その人にあった目標(ペース)を提案してくれる、というのがポイントです。小さな目標達成を積み重ねることで、少しずつ最終的なゴールに近づいていく、ということを機械学習を活用して実現しています。
禁煙に限らず、ダイエットも、ビジネスの良いカテゴリになります。
以前このブログでも紹介した「Supa」というフィットネス分野のサービスも参考になります。ウェアラブルデバイスとAIを活用したサービスですので、そちらも是非ビジネスの参考にしていただけたらと思います。
ポッドキャスト
この記事は以下ポッドキャストで話した内容を記事にしたものです。
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